ノンマルトの使者 | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

温泉ネタをそろそろやろうと思ってんだけど文章構成案がまだイマイチなんで

もうちょっと延期。

たまにゃあ何か旬なモンに絡ませたネタも書かにゃならんと思うが

マイノリティにはそれが難しい。


最近の出来事と言えば「成人式」か・・・

あ、あとアニキ分のコバさんが先日、ハーフマラソンに参加して完走なされたようです。

おめでとうございます。


「成人」と言えば思いつくのが同音で「星人」

ウルトラシリーズの中で最も人間ドラマ性が高いと言われたのはウルトラセブン

作品も怪獣ではなく○○星人というのにメインを置いておいた。メトロン星人とかキュラソ星人とか。

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コバさんもセブン大好きらしいしオレも好きだから今夜は「セブンネタ」で。


オレらが観てた時は当然、再放送なんだけどやはりウルトラシリーズはスゴイ人気で

みんなが観ていた。オレはタロウが一番好きで、その次がセブンかな。

数としては周りはセブン派が多数だったと思う。


ウルトラマンごっこは今のアラフォー男子は皆が通過してきた道。

セブンごっこに関しては図工の授業で「赤色セロファン」とかが使われたら

みんな切れ端とかを切って「ウルトラアイ」を自作して、出来たものを目に当てて「ジュワ!」とか

言っていた。オレも何回も作ってやった。1人がやりだすと皆マネするのが小学生なんで、

乗り遅れると赤色セロファンを獲得できず、セブンごっこに参加できなくなるのだ。

1回乗り遅れて赤いセロファンがなく、友人に「オレにもくれ!」と言ったら「これでガマンしろ」と

「黄色セロファン」を渡されやむを得ずソレで作成した。結果、周りはみんなセブンに変身してる中、

オレだけ今考えるとロッテオリオンズ時代の小宮山悟に変身していた気がする。


閑話休題


ウルトラセブンとか先程も書いたようにとてもヒューマニズムでメッセージ性の強い

どちらかと言えばオトナ向けのストーリーが多いことで有名。演出方法も。

最終回のダンとアンヌが向き合ってるシーンでいきなり2人がシルエットになって背景が

キラーン☆てするシーンとかは伝説になっている。


ウルトラセブンは全話通して1回は見てるハズだがなんせ何年も前だから記憶が薄くなっていた。

この前、深夜番組でウルトラマンに関する有名エピソードを紹介してて思いだしたメッセージ色の

強い回があった。

『ノンマルトの使者』


内容に関してどんな問題を含んでいる話かというと「侵略問題」

はたして人間は真の地球の住民かそれとも地球の侵略者か?という内容である。


「ノンマルト」というのは「Non」「マルス(闘いの神)」を合わせた言葉

つまり「戦わない民族」ということらしい。

本来の意味は「地球人」だが、この回の中では「海底人」をさす。

だが、この意味と流れを簡単に言うと誤解されてしまう恐れがある。


物語の中であるひとりの少年が登場する。

海底に住むノンマルトはかつて地球の先住民だったが、昔の民族(地球人?)に

迫害され海底に追い込まれそこで暮らすようになった。と少年は言う。


ウルトラ警備隊はノンマルトの海底都市を攻撃しようとするが、

謎の少年はもともと地球はノンマルトのもので、あとから現在の地球人が侵略したと

訴える。ノンマルトは海底に迫害された被害者だと。悪いのは侵略した地球人だと。


海底に施設を作ろうとする人間に対し、ノンマルトは侵略の手が安住の海底まで

及んだと判断し、それを防ぐべく怪獣ガイロスを繰り出させる。


それに対し闘う警備隊とセブン。

セブンはガイロスを撃破(だったかな?そこはハッキリ憶えてない・・・)

一方、ウルトラ警備隊はノンマルトを攻撃するなという少年の警告を無視して、

海底でノンマルトの住み家でもある都市を攻撃、そして粉砕。


海底でおとなしくくらしていたノンマルトは、住んでいる海底に危機を感じたから

自分たちの土地を守るためにガイロスを放っただけなのだ。

そして海底都市も粉砕され、大昔に続き2度の迫害を受けることになる。

(迫害と言っていいかわからんが)


基地を粉砕した時のウルトラ警備隊キリヤマ隊長の叫び

「ノンマルトの海底都市は完全に粉砕した!われわれの勝利だ!海底もわれわれ人間のものだ!」

と言うセリフは人間のエゴというか自己中心的な思い込みを表現してると有名である。

キリヤマ隊長は基本、人望ある良い隊長だという前提だということを踏まえたうえで。


わかりやすくいえば民族に例えなくても山とかに住む動物や昆虫とかで言っても似たような

もんだろう。

害虫だとか作物を食い荒らすとか言われるが、もともとは動物や昆虫が住んでた場所に

人間という民族が踏み込んで文明をつくっていったのだと思う。


もちろんオレだってハエやゴキブリを殺してるし、人間の生活があってこそだから

偉そうなことをいうつもりもない。山や畑で働いてる人たちからすれば作物荒らされるのは

死活問題だし。


ただ、このセブンの話のように、どちらが正義かと言われたらそれは永遠のテーマに

なるだろう・・・・。


この「ノンマルトの使者」も人類に対し、疑問を投げかけるように回が終わる。