石田徹也ART | 昭和80年代クロニクル

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古き良き昭和が続いてれば現在(ブログ開始当時)80年代。昭和テイストが地味に放つサブカル、ラーメン、温泉、事件その他日々の出来事を綴るE級ジャーナルブログ。表現ミリシアの厭世エンタ-テイメント少数派主義ロスジェネ随筆集。

石田徹也サンという人を知ってますか?


1973年生まれ、ムサビ卒業の画家。2005年に踏み切り事故で逝去。

生きていればオレより年上だ。


ずっと前から大槻ケンヂの本が好きで、その表紙イラストで石田サンの

画は何回も良く見てたんだけど、名前は最近まで知らなかった。


あるキッカケで、名前、そして遺作集が出版されてるのを知り、この前

図書館で作品を拝見してきた。



石田徹也遺作集/石田 徹也
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石田徹也全作品集/石田 徹也
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ほとんどの画に同一人物と思われる1人の男性がメインで出てくる。


作者の石田氏に似ているが本人は自画像ではないと言っている。

テーマとしては日常にある物や場所と青年が一体化している画が多い。

※上の画像を参考

合体とかいう科学的なものよりも融合とかいうニュアンスが近いだろう。


石田氏本人は画について

「メッセージとか入れちゃうとそれまでになっちゃうから感じたままを描いてる」

と語ってたようだが、作品を見ているとかつてない世間に向けた風刺や忠告を

感じる・・・。なんかこのヒト、世の中から恐るべし感受性を応答しとる!


それぞれの画を見ても、描かれてる青年の表情が全て悲しい顔に見える・・。

望んでいた物と一体化してみたら何か違ったという表情にも見れるし

モノに変身する呪いに掛けられた表情にも見える・・・。


そこがまた深く、そして風刺的。なんたる想像のパワー。


また合体や融合以外に、青年が異様な空間にいる。という画もある。

なんか部屋の中にお墓があって、そこに青年がいるって画が印象的だったな。


石田サンを知らなくて、今回ちょっと興味もってくれた人は是非、

作品を見てください!



こういう才能は俺も欲しいねー。

俺らの機械と一体化の発想っていったら大したモンなかったからな。

子供のころ友達と電車で西武球場行く時、萩山駅乗り換えで待ち時間の

ヒマ潰しにバット型メガホンを腕にスポっと差して

『コブラ!』

ってやりあってたくらいだな。しかもコブラもマトモにTVで観てないのに。


あ、参考に最初に書いた石田氏表紙の大槻ケンヂの本も面白いから

そちらも是非☆

猫を背負って町を出ろ! (角川文庫)/大槻 ケンヂ
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のほほん人間革命 (角川文庫)/大槻 ケンヂ
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