母の新著が送られてきました。
段ボール紙の大きな封筒に入っていたので、何冊か入れてくれたのかと思ったら、
大辞林のような分厚い本が一冊…。
ジェンダー研究をして50年。
75歳の誕生日を目前にして、ライフワークの集大成となる本を刊行した母。
これでやっと忙しさから解放されるのかと思ったら、まだ次の本を出すつもりだそうで。
一生休むことがない人。
ブレない、鉄のような女の人。
分厚くて、硬くて、重い本は、母の人生を象徴しているようで、
今の私には、余計にずっしりと重く感じるのでした。
「クラーラ・ツェトキーン
ージェンダー平等と反戦の生涯」
(御茶の水書房)
伊藤セツ