環境
テロ保護団体、グリーンピース侵入事件から1ヶ月。
その記憶も薄まったペルーで、なぜか問題が。
日本のテレビ番組のレポーターが
ナスカの考古学者の手助けを得て、地上絵区域に侵入し、
地上絵の間に横たわったことが問題になっています。
http://www.larepublica.pe/06-01-2015/video-de-youtube-muestra-a-periodista-japonesa-sobre-lineas-de-nasca
番組は「世界行ってみたらホントはこんなトコだった!?」だった。
2013年3月に放送されたということですがが、
You Tubeにスペイン語字幕とともに、アップされたのが2014年8月。
これまで
概ね、ペルー人はこの番組を好意的に受け取ってきました(コメントによる判断)。
私も番組を見て、文化財や自然の保護にも気を配っている
なかなかいい出来の好感の持てる番組だと思います。
しかし、1月に入り、ソーシャルメディアで、
ナスカの地上絵に侵入してハチドリの絵の脇に寝そべった場面を
問題にする人々が出てきました。
撮影隊はペルー文化省イカ支部の撮影許可を得、
考古学者 Mario Olaechea氏の案内のもと、
地上絵区域内歩行用の履物を着用した上で、
地上区域内に侵入。
地上絵と人体の大きさの比較をするために寝そべったのが
一部のペルー人に悪い印象を与えたようです。
(撮影で地上絵に害は与えなかったが、害を与える可能性があったことは否定できません)
文化省の許可を得て、地上絵侵入したことの何が悪いのか?
ペルー国民の抗議の声を受け、
文化大臣は考古学者を処分(解雇、刑事告発)しようとしていますが、
許可を与えた文化省自体に処分はないのか?
(また侵入撮影のどの部分に問題があったのかを文化省は
明確にしていません)
また、ペルー人は外国人が少しでもペルー文化財を汚すと
排外主義の傾向があるのか、たいへんな問題にします。
1.チリ人によるインカの壁の落書き (2004年)
2.チリ人による戦争の英雄、ボログネシ像放尿(2011年)
以上二つのケースでチリ人は逮捕され、1のケースは
落書きしたチリ人2名は刑務所に送られました。
しかし、
チリ人が落書きした壁に地元ペルー人は放尿をし続け、
ペルー人が国内の何千とある銅像類も同様に放尿を続けているにもかかわらず、
刑事事件になることもなく、マスコミも報道されることはありません。
何でなんでしょうね。
ナスカ地上絵に関して、ペルー人が保護区域内の土地を密売し、
地上絵の真っ只中に家を建設しているのに、
文化省は抗議の声をほとんど上げません。
(マフィアが怖いのでしょうか?)
いったい、ペルー人の自国の文化に対する感覚って・・。
こういった問題に関して、
文化財、保護区域として触れてはいけない範囲を明確に法律で示し、
その法律を関連部署、地域に明示することが必要だと思います。
(いったい何人の地元民、観光客がナスカ地上絵の保護区域を把握しているのでしょうか?)
また法律に違反をした人物に対しては
ペルー人、外国人を問わずしかるべき処分を課す。
そう徹底しないと、文化財の破壊はどんどん続いていくはずです。
そして外国人、ペルー人の間の差別も続いていくことになります。
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