下村敦史さんの『そして誰かがいなくなる』を読みました。

 

 


覆面作家の御津島磨朱李が郊外の森の奥に自宅を設けた。
その新居のお披露目会に招待されたのは、作家が4人と文芸評論家が1名、編集者が1名。
出席者が到着したのを待っていたかのように吹雪が吹き荒れ、御津島邸は下界から切り離されてしまう。
そして御津島は、あるベストセラーが盗作であることを暴露すると言ったあと、叫び声を残して姿を消してしまった。



ミステリーファンなら、もう読み飽きたよと言いそうなクローズドサークルものです。
今の時代、クローズドサークルを作る方法はなかなか難しいと思うのですが、そこはあっさりとクリアして、本題へと入っていきます。

誰が、どこで、何をしているのかさっぱりわからないパターンではなく、ちょこちょことヒントが提示されるパターン。
でも、下村敦史さんのことだから、ミスリードもたくさん仕掛けられているのだろうなと思いながら読んだのですが、意外と素直なヒントだったり…

実際に下村敦史さんが私邸を建てられたことから生まれた作品だそうですが、そこにもこんな物騒な、ではなく、ユーモアを交えた仕掛けが用意されているのでしょうか…

 

 

 

 

 

 

過去の「下村敦史」記事

 

 

 

 

 

 


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