秋吉理香子さんの『自殺予定日』を読みました。

 

 


母を亡くし、父を亡くした女子高生の渡辺瑠璃は、父を殺した継母のれい子を告発するために、自殺の名所になっている山奥で首を吊ろうとするが、枝が折れて失敗してしまう。
そこに現れたのが、幽霊の裕章。
裕章は、期限をつけてれい子の殺害の証拠を見つけようと提案する。
こうして、瑠璃の自殺予定日が、6日後に設定された。



6日後の「自殺予定日」を前に、必死でれい子による殺害の証拠を見つけようとする瑠璃。
文字通り、死ぬ気になって、といった感じでしょうか。

一方、風水や六曜を取り入れながら事にあたるところは、両親の影響を色濃く受けていて、蛙の子は蛙といったところでしょうか。
のんびりしているようで、運気を大事にしているところは、むしろ効率的なのかも知れません。

最後は、ある程度想像の範囲内。
にも関わらず、こんなにもドキドキさせられるとは!
多くを語ると、面白みが半減してしまうのでここには書きませんが、読み終わって、あぁ、面白かったと思える作品になっていたと思います。

 

 

 

 

 

 

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