秋吉理香子さんの『放課後に死者は戻る』を読みました。

 

 


高校生の小山のぶおは、学校の机に入れられていた手紙で三浦海食崖に呼び出され、崖から突き落とされた。
そして、病院で目覚めたとき、のぶおは一緒に落ちた高橋真治の体に乗り移っていた。
のぶおを突き落としたのは、クラスの誰か。真治の体を借りたのぶおは、のぶおが通っていた高校に転入し、犯人捜しをはじめる。



『聖母』を読んで面白いなと思い、読みはじめた作家さんですが、今のところ外れなし。
面白い作品を書かれる方です。

奇しくも、前回読んだ『暗黒女子』同様、犯人探しの話になってしまいました。
体と魂が入れ替わるという(ある意味ベタな)SFチックな設定なのですが、そのSFの要素を感じさせない展開。
そこがミソだったりもするのですが、スムーズな話の展開と、意外な結末に舌をまきました。

中盤以降、犯人らしき人物が次々と…
誰も信じられない状況にしておいて、そこからさらに思いがけない展開をもってくる。
本当にすごい作家さんです。
短めの作品ということもありますが、一気読みしてしまいました。

 

 

 

 

 

 

過去の「秋吉理香子」記事

 

 

 

 


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