- 幸福な食卓 プレミアム・エディション
- ¥3,800
- Amazon.co.jp
レンタルDVDで観ました。最近、日本映画のホームドラマ系を観ると、落ち着くのは歳のせいでしょうか?
この映画作品の家族は、今風といえば今風の少し変わった家族。3年前に自殺に失敗し、その3年後に朝の食卓で「お父さんをやめる」と宣言する教師の父(羽場裕一)。家を出てパートをしながら一人で暮らしているが、なにかれと家族に世話を焼く母(石田ゆり子)。秀才だったけれど大学に進まず農業をやっている兄(平岡祐太)。そして主人公である佐和子(北乃きい)は、作品冒頭では中学生。転校生の大浦君(勝地涼)に出会い、触発され、難関高校に挑戦。2人揃って合格します。大浦君も佐和子もそれほど成績は良くないが、悪くもない、多分中の上くらいから、子どもらしい恋愛とまでいかない良い関係の友だちを得たことから成長していきます。2人の関係も友だちから、かけがえのない人へ、そのあたりの丁寧に描かれていて好感がもてます。
父親はお父さんをやめたけど、まあ仕事をやめて、大学を目指して勉強している以外は、いまどきの普通のお父さん程度の義務は果たしているように見えます。いまどきのお父さんは、それほどお父さんという仕事をしていないのではないでしょうか。
母親の心情はあまり描ききれていないけれど、愛情がちゃんとある感じです。お兄さんもいい人で、みんなで食べようと鶏を飼っているようなワイルドなところはありますが、わりと普通です。
大浦君のラストは余計なことと思いますが、あれがあったからドラマ的には締まったのでしょう。比較的淡々と時が流れていく感じなので。
いわゆる思春期といわれる時代、家族と、あるいは学校で友だちや彼氏と、暮らす時間がどれほど大切なものか、大切なものだったかを、感じさせてくれる映画です。この時代に傷ついても、その後の人生は長く、そしてその人の心持ち次第で前向きに生きていけます。この映画の家族は、ちゃんと家族をしているような気がします。むしろ過干渉でも、無関心でもない、ちゃんと心をぶつけ合っているところで、家族の体を成しています。
一風変わった、いいホームドラマです。
原作は瀬尾まいこさんの同名小説です。
- 幸福な食卓/瀬尾 まいこ
- ¥1,470
- Amazon.co.jp


