先日から、スガハラガラスのことを書いていて、「そういえば前回のロブションランチをまだ書いてなかった。」と思い出したコックしろです。
行ってきました。と書いたのはすでに1か月以上前。(このとき→☆ )
このままスルーしようかと一瞬考えましたが、やはり芸術的なお料理だったので書かなければ!
ということでさらっとご紹介。
まずはアミューズから。
茨城県産栗かぼちゃ なめらかなヴルーテにし、ベーコンの香りと
甘みの強いなめらかなかぼちゃのクリームは濃厚で、びっくりするくらいおいしい。
ベーコンの香りをつけたオイルがふわっと口の中に広がると、また違う味が楽しめます。
驚いたのは、スプーンに乗っているクルトン。
すごく小さなサイズのクルトンがふた粒だけ・・・そんなに意味があるのか?と思ったんですが、量が絶妙でした。
ひと口目はなめらかなクリームの中にサクッとした食感を楽しみ、次はかぼちゃの甘みを、そしてベーコンの香りと一緒に、さらにかぼちゃの種の食感と共に・・・とひと口ごとに表情を変えてくれ、こんなに小さなお料理で、ここまで幅が出るなんて!!と感動。
これ以上大きなクルトンだと存在感が大きいんだろうな。
家でこのサイズのキレイなクルトンは作れないな。そもそもこのサイズに切れなさそう。。
プロってすごい。
冷たいオードブルは、デモンストレーションで教えていただいたもの。
紅芯大根と様々な根菜、活ホタテのカルパッチョ レモンを香らせて
カブや大根を使った美しいカルパッチョ。
ホタテの下の赤いのが、薄く切ってマリネした後、くるくると巻いた紅芯大根。
甘みと爽やかさがあって、オイルのコクもあり、これ、ほんとに大根????と思ってしまうくらいのおいしさでした。
小さなカブやラディッシュもしゃきっと甘くておいしい。
マリネ液にナベットオイル(カブの種のオイル)とゆず果汁を使ってあったので、全体がキレイにまとまったのかな。(カブにカブの油、和の大根と和の柑橘だから相性良さそう)
どうしてそこまで気を使えるんだろう・・・シェフってやっぱりすごいです。
暖かいオードブルも教えていただいたミネストローネ。
冬野菜のミネストローネ、マスタードの葉のピストゥーを添えて
やわらかく煮込まれたお野菜のやさしいスープ。
赤いので、トマトが入っているように見えますが、この赤さはビーツ(赤カブ)のもの。
スプーンの上は、泡立てたクリームとビーツのゆで汁を混ぜたもので、かわいいピンク!
溶かすとこんなかんじ。
まろやかでとてもおいしいーー。
このスープには、マスタードの葉(からし菜)やクルミをミキサーにかけ、マスタードの酢漬けを合わせたもの(ピストゥー)がかけてあります。
やわらかいお野菜の食感に混じって、ぷちぷちと弾けるマスタードの食感が。
このマスタードの食感がなければ平凡なスープですが、これだけでぐっとプロっぽい。
このスープは、帰ってから何度も家で作っています!
ただ、ピストゥーを作るのやクリームを泡立てるのが面倒なので、スープの上に生クリームを垂らし、マスタードの酢漬けをちょんと乗せる・・・という簡易版。(その他諸々、簡易版かも・・・)
それでもかなりおいしいんですよ。(機会があればご紹介します。)
そうそう、こちらはパンもすごくおいしくて、ついつい食べ過ぎてしまいます。
いろんな味が楽しめて嬉しい。
手前の丸いパンは、新作と言われて試してみた青海苔入り。
風味が良くて、ほんとうにおいしかった。
小さなクロワッサンはアンチョビ入り、そして愛して止まないバジルのもちもちパン。
おいしすぎます。
実は、このデモンストレーション、ブログを通してお友達になったnouveauさん(→☆ )とご一緒したのですが、彼女に「バジルのパン、3つめじゃない?」とつっこまれてしまいました(笑)。
我ながらよく食べるなぁ。と自分でも思ってたんですよね
だっておいしいんだもん。(子供か?)
お魚料理は鯛でした。
甘鯛 うろこ付きで香ばしく焼き、百合根と枯木柚子のナージュに浮かべて
パリパリのうろこ・・・ナイフを入れた瞬間にノックアウトでした。
ほんのり甘いナージュは、柚子の香りで爽やかな後味。
シソの花も一緒にいただくと更に香り高く絶品でした。
パリッとした食感とやわらかい甘鯛のコントラストも素晴らしい。
うろこ付きの鯛、ここまで完成されたものを食べたら、他ではもう食べられないかも(涙)。
お肉料理はこんなかんじ。
和牛ほほ肉 赤ワインでとろけるようにブレゼ 京人参のフォンダンとジャガイモのピュレと一緒に
とろっとろのほほ肉と濃厚なソースの組み合わせ・・・おいしくて幸せすぎました。
写真は撮り忘れたのですが、こちらのお料理と合わせたのは、南仏、CHATEAU PARADISの「TERRE DES ANGES」
しゃとー・ぱらでぃ・・・パラダイス?
てーるでざんじゅ・・・天使の大地?
なんてありがたい名前なんだろう。とひとりで思っていたのですが、こちらのお肉料理と合わせると、まさにパラダイス。
そして、添えられたジャガイモのピュレのなめらかでおいしいこと!
本当に天使が見えるかと思いました。(酔ってたのか?)
これ、また食べたいです。
小さなデザート
フレーズ ソースをアールグレイのジュレにのせて
紅茶の香り高いジュレと甘酸っぱいいちごの組み合わせ。
濃厚な甘みのマンゴがアクセントに。
ジュレが口の中で溶けると紅茶の香りがふんわり広がって、とても上品。
とてもおいしかった。
そして、デザートは柑橘系。
ポンカン ジュレシトロネルとムースフロマージュを合わせ ロリポップを添えて
まず目に飛び込んだつややかな飴。
このまま口に入れたいとこですが(チュッパチャップスか?)、こちらをデザートの上で割ってくださいねー。と言われて、ポンとスプーンで叩いてみると・・・。
中にはチョコと柑橘のパウダーが。
ひゃーーー。なにこれー?楽しすぎる!!とはしゃぐ34歳。
もちろん、味も素晴らしいのです。
爽やかなレモンとオレンジ、濃厚なチーズムースの組み合わせは絶妙。
たまに口に入る飴のパリッとした食感もおいしかった。
ひとつひとつ丁寧に作られたパティシエさんの苦労を考えながら、じっくり味わいました。
この後は、コーヒーと共に小さなひと皿。
こちらは、チョコとベリーの組み合わせだったはず(記憶が定かでない・・・)
コーヒーの苦みと良く合いました。
おなかいっぱい幸せいっぱいで、さらにお土産にはバターをいただきました(しかも大好きなこのバター→☆ )。
この日、日本人とフランス人のバターに対する認識がこんなに違うのかーと思ったところだったので、なんだか妙に嬉しかったな。
実は、次の日さらにバターについて考えさせられることも。
それは近々ご報告しますね。
毎回大満足なこのデモンストレーション。
次回はなんと来週です。
ほんとは姉と行くはずだったのだけど、姉の体調が悪くなったため(風邪で寝込んだらしい)、ひとりでの参加になりそう。んー。残念。
なかなか予約が取れないイベントなので、キャンセルするのはもったいないなー。と思いつつ、お友達にも声をかけたのですが、こういうときって決まってみんな予定があるのよね。
久しぶりにひとりで楽しんでこようかな。
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