ブログにご訪問いただき有難うございます。
初めてお越しいただいた方は、まずはこちらをご覧くださいませ。
↓
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
犬達の散歩ルートに水路があります。巨大化したミドリガメが無数に生息し、去年の夏、その数に私がおったまげた水路です。その時の記事は「こちら」から...
その水路沿いに桜の木が10本足らず立っています。母が生前お世話になっていた老人ホームは、この桜の木から歩いてほんの2、3分のところ。
桜なのか梅なのか、私のことも自分のことすらも何も分らなくなっていた母を、春、桜が咲くと、温かい日にはホームのスタッフさんが車いすに乗せ、この桜を見によく連れて行って下さいました。
去年はこの桜がなかなか散らなかった。雨が降っても強風が吹いても、必死に木にしがみついていました。その姿は、時を同じくして死を待つ日々を送っていた母と、まるで重なるものがありました。
去年の2月初めに様態が急変し、娘の私に延命治療はしないと勝手に決断を下され、言葉は悪いけれど餓死するのを待っていた母は、毎日必死に息をし続け、なんとかして生きようと頑張っていたのです。
40日間母は飢餓と戦いました。そして3月28日の早朝、私に看取られながら眠るようにしてあの世へと旅立って行ったのでした。
不思議なことに、母が息を引き取ったと同時に、木に必死にしがみついていた桜の花が、一気に散ってしまいました。
まるで母の魂がその桜に乗り移ったような現象に、私はこの桜の木に名前を付けました。「母桜」と。
一度は散ってしまっても、これから毎年春が来て開花する度、桜に生まれ変わった母が、この世の私に会いに来てくれるような気がしたので、こんな名前を付けたのです。
2015年1月末、2度目の脳出血とインフルエンザを併発し、一時は人工呼吸までつけた母は、その後遺症でどんどん話せなくなり、数か月後には自分のことも私のことも分からなくなってしまいました。
何を話しかけても一方通行。ちょうどその頃商売に失敗し、人生のどん底を味わっていた私は、母が元気なら、この私の苦しみを聞いてもらえるのに...母が慰めてくれたら、もっと気持ちが楽になるのに...
どれほど思ったことか分かりません!
亡くなってからも、母を思い出して泣くことは殆どありませんが、問題にぶつかる度、昔のように母が元気で、その母に相談出来たら...と思うことは数えきれないほどあります。
今日、この桜が開花しだしたのです。昨日まで蕾だったのに、母が桜に生まれ変わって私の元に戻ってきました!
どこへ行くにも、何をするにも、いっつも二人一緒だった両親だから、間違いなく父も一緒に桜となって私のところに帰って来たのに違いありません!
人は死ぬと灰になるだけと考える人もいるけれど、この世に生きる者達の知らない世界があり、灰になった後も、魂はその世界で生き続けているように、私には思えて仕方がない。
私が10円玉まで数えながら家計をやり繰りしていた苦しい頃、なけなしの千円札で父の墓前にお彼岸のお花を買いに行った時、スーパーの入り口で千円札を拾いました。
父が花代にせい!と、くれたものに違いないと思うと、嬉しくて涙がボロボロ流れてきました。
先日は化粧品がなくなったので買いながら、なんで女だけこんな余分な買い物をせなあかんねん!と心の中でぶつぶつ言いながら、ついて行きたくなるほど惜しい千円札を数枚払った直後、また千円札を拾ったの。
80歳を超えても朝一にお化粧をしないと絶対外に出なかった母が、化粧品代の一部にと、くれたものに違いないと思い、何度も何度もありがとうを心の中で言いました。
亡くなってからも不甲斐ない娘のことを案じる両親の魂は、今日、桜の花に生まれ変わって私に会いに来てくれました。
ほんの束の間です!でも、この桜が散ってしまう前に、朝夕犬達とここを通る度、両親に話したくて仕方なかったことを、1つ残らず話して聞いてもらおうと思っています。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
フォローよろしくお願いいたします。
ブログでご紹介した食材、調味料、調理器具などは、
楽天マイルームでご紹介します。
インスタグラムに投稿したお料理は、
フェースブックページでもご覧いただけます。
ページのフォローもよろしくお願いいたします。
お帰り前には下の4つのランキングボタンをクリックしていただけたら、
私のブログのランキングがアップします。
こちらもどうぞよろしくお願いいたします。
ブログのフォローもよろしくお願いいたします!