2022年3月16日に発生した福島県沖地震により、竪坑櫓に被害を受けて休館していた”ほるる いわき市石炭・化石博物館”が4月25日から開館を再開したので、早速訪れて来ました。^^
2度目の来館ですが、前回は1999年(生まれてない方も多いかな^^;)のことで、岩手県の歌津町魚竜館で行われた「魚竜サミット」の復路に立ち寄って以来のことになります。
当時は館内撮影不可でしたので、購入した図録だけが当時を振り返る資料でして、再来館を願いつつも東日本大震災やコロナ禍、2022年の地震の影響と延び延びとなっておりました。^^;
撮り貯めた写真をブログ掲載用に整理、編集していたら、突然パソコンがフリーズし、Windowsすら立ち上がらないという、アクシデント。
そんなこんなで、スマホに残った写真のみで、今回は展示レポをお伝えいたします。
エントランスホールには、フタバサウルスの産状レプリカと全身骨格レプリカが展示さています。
入館料を支払うとメイン展示室に繋がる廊下へ案内されます。
天井にはイワキクジラ(現生コククジラの仲間)の第7標本の展示が出迎えてくれます。
ここまでは25年前とほぼ同じ展示で、懐かしさを感じました。^^
そしてメイン展示室、
メイン展示室の入口側はいわき市周辺で見つかっている哺乳類化石や、同年代の化石標本が展示されていました。
古代ゾウやクジラ類、メガテリウムやスミロドンも展示されていますが、デジカメで撮った写真が殆どで、修理でデータがサルベージ出来ないと・・・
気を取り直して、展示室中央のマメンチサウルスです。
スマホの広角側でも全身を撮るには斜め対角出ないと収まらないスケールした。^^;
マメンチサウルスは首が長いことで有名ですが、その割に尻尾が短く、どうバランスを取っていたのか、疑問です。^^;
続いてアルバートサウルスとトリケラトプス、
福島県では”双葉竜”と名付けられたティランノサウルス科の脛骨化石が、足沢層から見つかっていますので、その流れでの展示でしょう。
角竜は見つかっていませんが、ティランノサウルスの頭骨展示と対をなす感じで展示されていました。
大元の標本番号が分かりませんが、結構大きな標本でした。^^;
続いて”広野竜”と名付けられたハドロサウルス類の関連で、パラサウロロフスの全身骨格レプリカとランベオサウルス類の幼体骨格(実骨標本)が展示されています。
科博にヒパクロサウルスの幼体骨格(実骨標本)がありますが、是非比べて見たい標本です。^^
実骨標本では小型翼竜2体も素晴らしい標本がありました。
ランフォリンクスとタベジャラですが、こちらもじっくり観察して欲しい標本です。^^
続いて海棲爬虫類の展示です。
さすがフタバサウルスの御膝下、モササウルス類や様々な首長竜の展示が揃っています。
写真はモササウルス類のクリダステスと、ジュラ紀の首長竜プレシオサウルス。
いわき市では首の短いプリオサウルスの化石も見つかっています。^^
”いわき竜”と名付けられたプリオサウルス類の化石です。
天井にはトリナクロメルムの全身骨格レプリカが泳いでいました。
また一番の目玉展示である、ロシア産のプリオサウルスの全身骨格(実骨標本)にです。
胸骨など、お腹側の骨が見つかっていませんが、プリオサウルス自体、全身骨格が組まれた標本が少ないので、これ目当てに行く機会を待っていた様なものです。^^;
頭骨も実骨要素が多いですが、アーティファクトも多いので、じっくり観察すると面白いです。
彼らが絶滅して、モササウルス類が台頭して行くことに納得できる迫力がありました。^^
他にも貴重な標本が展示されていますが、データが無事だったら、またの機会にお伝えできればと思っています。
最寄り駅から徒歩15分くらいで行ける博物館ですので、東北へ旅行される際は、是非行程に加えて頂ければと思います。
ではまた。^^