四国の博物館めぐり、今回は高知県の2か所の博物館を取り上げます。^^

 

まずは越智町立横倉山自然の森博物館から、

植物分類学者・牧野富太郎博士の研究の山として知られる、横倉山登山道への途中に建てられた博物館です。

この地で産出する植物や化石、鉱物、歴史的遺産が収蔵されています。^^

化石の展示については各時代ごとにまとめられ、国内外の標本が展示されていました。

メソサウルスの標本は示準化石として有名なので、どの博物館でも展示されていますが、群集標本は珍しいですね。

中生代の標本もバラエティもさることながら、状態の良い標本が多かったです。

そしてこの博物館の目玉展示、

トリケラトプス.ホリドゥスの頭骨です。

実骨部分が解る標本で、見ごたえがありますね。

ガラスの反射が激しいので、写真を撮るのも一苦労でした。

私が写真を撮っている際に学芸員さんと某博物館の方が見得られ、この標本の写真を研究用に撮られるとのことでしたので、邪魔になってはと退散しました。

※次へ向かう予定もあり、強制退場ではないです ^^

 

それから、触れる標本もかなりありました。

様々な化石に触れる機会を得られるのは、大切で素晴らしい展示ですね。

パネルでの展示説明も中身の濃いものが多く、目を見張りました。^^

7月4日からは企画展「古生物復元画の世界」で、小田 隆氏の原画展が開催されるので、興味のある方は是非^^

 

2件目は佐川(さかわ)町立佐川地質館です。

展示物の写真撮影は可ですが、SNSやwebへの掲載はNGなので、注意してください。^^

館内の様子ですが、地元のコミュニティサイトでイメージしやすいサイトがありましたので、こちらを参考にして頂けると良いと思います。⇒ ココハレ

 

訪れたタイミングは学会最終日の午後で、ちょうど学会に参加されていた学生さんたちが大勢訪れていました。

見覚えのある先生たちもちらほら・・・

 

佐川地質館では9月1日までの特別展示で”長崎県、東と西の海の動物化石”と題して、長崎県西海市で発見されたカイギュウ化石とペンギンモドキ(プロトプテルム)の化石が限定展示されています。^^

また2025年5月6日まで、企画展示室にて”洞窟に落ちた動物たち”展が開催されています。^^

この地は佐川カルストで有名な石灰岩の地層で、風穴や洞窟が多く、そこに落ちたり、迷って出られなくなって化石化した動物たちが多く見つかっています。

山口県の秋吉台と比べると、小動物の標本が多いですが、それでもシカやイノシシなどの骨も見つかっていますので、興味のある方は是非、見学に訪れて頂ければと思います。

 

今回はここまで、ではまた。^^

徳島県立博物館の常設展示レポ、後編では”地球と生命の歴史”コーナーを紹介します。^^

文字通り、先カンブリア紀から第四紀までの、各時代の標本が展示されています。

恐竜以外では、魚竜ステノプテリギウスの幼体化石(実物標本)やモササウルス類ティロサウルスの頭骨、

哺乳類ではパレオパラドキシアやスミロドンなど

四国エリアでは一番の展示量と思いました。^^

 

そして恐竜の展示はホール中央に集約されていました。

このティランノサウルスはアメリカ自然史博物館の標本、AMNH 5027 のキャスト。

 

そしてティタノサウルス類のネウケンサウルス。

大腿骨や尾椎は実物標本も展示されていました。

 

その他にはヘレラサウルスやプロトケラトプスのキャスト、

竜脚類の実骨やキャスト、様々な歯の化石も・・・

植物化石の標本も素晴らしいものが展示されています。^^

 

以上で徳島県立博物館の古生物関連の展示レポは終了です。

実際2時間半の滞在でしたが、考古学や民俗学、生態系展示などかなりの駆け足で見て回ったので、次回訪れる機会があったら、もっと時間をとって見学したいですね。^^;

それから7月19日から9月16日までの間に、”トクシマ恐竜展2024”も開催さるので、関西や西日本の方は是非、見学に訪れて頂きたいですね。

ではまた。^^

6月21日から高知大学で開かれた日本古生物学会の年会への参加に合わせて、四国の博物館めぐりを行ってきました。

今回は最初に訪れた徳島県立博物館の模様を、お伝えいたします。^^

徳島県立博物館は、徳島県文化の森総合公園内の複合施設にある博物館で、近代美術館や鳥居龍蔵記念博物館などが写真の施設内に入っています。

 

では早速展示を見て行きましょう。

受付を過ぎて最初のコーナーは”徳島恐竜コレクション”

徳島県で産出している恐竜化石(実物標本)と関連性があると思われる恐竜の全身骨格キャストが展示されていました。

 

まずはティタノサウルス形類のマラウィサウルスから

ティタノサウルス形類としては、派生的な部類に入るのですが、頭骨が見つかっている数少ない恐竜ということで展示に至っているようです。

 

続いてカルカロドントサウルス類のコンカベナトールと

イグアノドン類のプロバクトロサウルス。

三体ともサイズで選ばれた感じですが、いいチョイスだと思いました。^^

 

そして実物標本がこちら

ティタノサウルス形類は歯のみですが、イグアノドン類は尾椎や骨腱腱も出ているのですね。

獣脚類は肢骨や脛骨も見つかっています。

 

そして昨年見つかった新標本が ^^

獣脚類は複数のタイプが居たようですね。

追加標本が見つかれば、このコーナーも手狭になってくるかも知れません。^^

 

続いては”地質時代の徳島”

各時代の徳島県産、国内外の標本が素晴らしかったです。

 

先史時代の標本ではナウマンゾウとオオツノシカ、

水牛やニホンムカジカ、シフゾウなども居たのですね。^^

 

今日はここまで、ではまた。^^

8日、さいたま市青少年科学館で開かれている企画展、”大迫力のティラノサウルス・ワールド2024”を見学して来ました。^^

会場に入って最初の展示は恐竜について学ぼうをテーマに、恐竜から鳥への進化の展示で、アーケオプテリクスのレプリカ標本が展示されています。^^

展示されていたレプリカは詳しいキャプションがなかったので、2011年科博恐竜展の写真を調べたら、アイヒシュタット標本のレプリカでした。^^

 

続いての展示は三畳紀ワールドと題して、恐竜の起源について

紹介しています。

獣脚類のエオドロマエウスに竜脚形類のエオラプトルとプラティオサウルス。

エオドロマエウスの羽毛復元は勇み足感が強いですが、羽毛の起源はまだ結論が出ていないので、まぁ参考と言うことで ^^;

また当時のアンモナイトなども展示されていました。

 

次はジュラ紀ワールド「ティラノサウルスの起源を知ろう」と題された展示でした。

ティラノサウルス類はコエルロサウルス類から進化したと考えられていて、本展示ではタニコラグレウスの頭骨と生態復元模型が展されていましたが、前肢ってここまで大きかった?

あと同時代の植物食恐竜として、ステゴサウルスとカンプトサウルスの頭骨キャストが展示されていましたが、カンプトサウルスのキャストがテイオフィタリアのものだったのはご愛敬です ^^

※テイオフィタリアがカンプトサウルスとされていた時代がありました

 

最後の展示は白亜紀ワールド「史上最強の肉食恐竜ティラノサウルスを知ろう」をテーマにしたものです。

中型のティラノサウルス類、アリオラムスの全身骨格です。

頭骨のみの展示は、国内でも幾つかの博物館で展示されていますが、全身骨格の展示は2016年に群馬県博で開催された、T.rex博依頼ですかね ^^

また同じくアレクトロサウウルスの右足と下顎のキャストも展示されていました ^^

 

最後の最後はT.rex の展示です。

 

以上で会場レポは終了です。

科学館への入場は、プラネネタリウムを鑑賞しない限り無料なので、お近くの方は是非見学して欲しいですね。

6月16日には講演会もあります。

会期は7月7日までです。

 

ではまた ^^

 

5月24日、いよいよ新宿ショー(東京国際ミネラルフェア)が始まりました。^^

開場の1時間前に現地について、早すぎたかなと思いきや、すでに50人くらい並んでまして、活気だけはコロナ前に戻ったようです。

そうは言っても、この円安(今日の為替で1ドル=158円)で輸入標本の高騰で手に入る物があるかどうか不安で一杯です。

多客により開場が15分前倒しになり、そそくさと北米ブースへ向かいました。

出店準備が遅れ、ショーケースが埋まっていない状況でしたが、相変わらずの品揃えでした。

ただ値段を確認すると溜め息しか出ないので、恐竜化石は見送りと早めに見切って隣のパレオさんのブースへ

海外からの新の仕入れも厳しいとのことで、まったく日銀は何やってんでしょうか!

レプリカで見慣れないコンコラプトルの頭骨があり、問い合わせたら知人に売約済みとのことで、知り合いの手に渡るなら、まぁいいかとなりました。^^

 

今年はドイツブースが出店してい無いこともあり、仏ブースと伊ブースの元へ

どちらのブースも凄い標本が揃ってましたが、金額は聞くだけ野暮な状態は変わりませんでした。^^;

 

では今回の戦利品です。

まずは北米ブースからメガロドンの歯冠です。

サウスカロライナ州ビューフォート郡セントヘレナ

中新世(500万年前)ホーソーン累層産

標本長 高さ95mm 幅75mm 厚さ25mm

半分に割れた標本を修復したもので、舌側のエナメル質も欠けが激しいですが、非常にお手頃なお値段だったので、お迎えしました。^^

 

もう1点はオーストラリアのオパール屋さんより、シェルオパール

クーパーペディ産、巻貝のシェルオパールで15mm程度大きさですが、巻きがしっかりしていて、開口部に遊色が見られる標本です。

戦利品は以上ですが、最後に第二会場?のイベントスペースについて、お伝えします。

会場の東側スペースに東京サイエンスさんのブースと共に、ジオードクラッキング(有料)や北海道石が展示されています。

土日は恐竜折り紙の実演もあるそうなので、こちらも忘れずに訪れて欲しいですね。

 

以上で今回の新宿ショーレポは終了です。

ではまた。^^