30歳になる前に「自分にはギターの才能がない」と思いバンドを辞めて就職することにした。
お茶の水の楽器屋で働いていたけど販売成績が悪く憂鬱な毎日だった。ノルマがある販売業は自分に向いていないと思い、南千住の町工場で働いた。満員電車で通勤して満員電車で帰って来る工場での日々はより憂鬱になった。何の仕事なら自分にできるのか分からずとにかく未経験の仕事をしようと思い老人ホームで働くことにした。
そんな僕にモニーの久保田さんから連絡がありバンドに誘われてクボッチモニー楽団のメンバーになった。僕はモニーファンだったからすごく嬉しかった。毎日ギターを練習した。
2009年11月、クボッチモニー楽団ライブ。場所は新宿3丁目のライブハウスだった(名前は忘れてしまった…)。その日の共演がマーガレットズロースのベーシスト岡野くんのバンド『のんべえず』だったのだ。赤いジャージを着て自転車で現れた岡野くんを見て「マーガレットズロースの人だ、かっこいいな」と思った。
クボッチモニー楽団のライブもとても楽しかった。久保田さんが清志郎で僕はチャボになったつもりでギターを弾いた。
ライブの後でライブを見に来ていた平井くんに声をかけられたのだ。もじゃもじゃの頭で風邪をひいているらしくマスクをしていた。
僕のギターをほめてくれて、今マーガレットズロースのギターを探してるから連絡先を教えてほしいという。「マーガレットズロースの人にほめられたぞ」ととっても嬉しかったなー。
平井くんが頭もじゃもじゃだった頃のマーガレットズロース
ニューアルバムから『働く人』。
フォークっぽい曲もマーガレットズロースの魅力だと思う。