多数派の連立を作ったのに、1回目の首相選出に失敗したメルツ氏。
無記名でできる投票だそうで、連立の政党の複数が離反したというのが理由です。
総選挙で第一党になったものの、議席は過半数に届かずCDUは
SDPと緑の党と連立を組まざるを得なくなりました。
新聞が極右扱いするAfDは残念ながら第一党になれず、連立政権からは排除。
この方針のせいでメルツ連立政権は、矛盾したメンバーで構成されることになりました。
CDUは移民の制限を掲げています。
SPDと緑の党は移民政策を推進の立場。
さらに難しくしているのは、緑の党は緊縮財政がモットーです。
メルツ首相の掲げる「再軍備化」に予算の方面で反対する可能性が高いのです。
日本で例えると
自民党と公明党に立民が連立した「保守革新政権」が誕生したような恰好。
第2党に躍り出た「反グローバリズム」政党を排除するためにそうなったという姿です。
日本の近い将来の姿を見ているような錯覚に陥る。
おそらくそうなるでしょう。
かくして「親中路線」だけは続く。
「反中国共産党」になり切れない政権は時間をかけて衰退する。