白血球、赤血球、その他諸々の愛を僕に送る


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有心論



 「有心論」はメジャー4枚目のシングルでメジャー2枚目のアルバム「RADWIMPS 4〜おかずのごはん〜」の5曲目にも収録されています。

 この曲は個人的な思い入れが強いです笑。音楽が好きになったきっかけでもあるので、これからのべた褒めはその影響もあるかもしれないのであしからず。

解釈


自分の中の嫌いなところ 自分の中の好きなところ
どっちが多いかもう分かってて 悲しくなった


 入りの歌詞ですね。この直後の演奏が鳥肌です。



だけどいつかは誰かを求め 愛されたいとそう望むなら
そうなる前に僕の方から

愛してみてよと



 愛してみてよがポイントですね!
 独り言だけではなく、誰かから言われた言葉です。



息を止めると心があったよ そこを開くと君がいたんだよ
左心房に君がいるなら問題はない ない ないよね



 このセンスですね!笑。
 
 普通のアーティストがこのようなことを歌う時はたぶん「心に君がいる」、「君の声がする」など、美しい言葉で誤魔化してしまうと思います。
 
 しかし、野田さんは違ってしっかりとした構成があって、


君がいないから自殺志願者
息を止める(死のうとする。または実際に息を止める)
鼓動が聞こえる(心がある)
君がいる気がする
左心房(心)に君がいるなら問題ないよね?


というしっかりとしたストーリーがあるところが特徴です。
 
個人的には左心房という言葉を選ぶところや、「問題ないさ」と断定するのではなく、「問題は無いよね」とに語りかける、または自分に問うようなニュアンスがあるもころが素敵だなと思います。



この心臓に君がいるんだよ 全身に向け脈を打つんだよ
今日も生きて 今日も生きて そして 今のままでいてと
白血球、赤血球、その他諸々の愛を僕に送る



 ラストの部分。「心に君がいる」という表現で止まっていなくて、全身に脈を打つとなっていることで、の存在がより現実的になっています。

 そのあと、「今日も生きて」というのは自分という人間の心臓の部分にあるに、生きて、今のままでいてと脈を打っています。

 そして最後に僕に送るの部分では結局を動かしているということが分かります。


まとめ


 この時期のRADWIMPSの歌詞は輝くワンフレーズに溢れています。
 5枚目のアルバムくらいから全体的なストーリーを重視しています。

 この頃は言葉一つひとつに意味があるので、そこに注目して聴くと、より感動が増します。ぜひ、聴いてみてください。



↓ 有心論MV



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-終わり-