今を愛してる


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クリープハイプ/社会の窓


 「社会の窓」はクリープハイプのメジャー2枚目になるシングルで、同じくメジャー2枚目のアルバム「吹き零れる程のI、哀、愛」の7曲目にも収録されています。

 この曲は何回聴いても飽きなくて、解釈が聴くたびに変わってきます。個人的にはクリープの中では1位2位に入る名曲だと思います。

 歌詞の中に「アルバムの7曲目位で歌われる位がちょうど良い」とありますが、きっちりアルバムで7曲目に入っているのが素敵ですね(^ω^)。

解釈

タイトル

 まずどこに引っかかるかって言ったらタイトルですよねー。
 
 社会の窓はもちろん下ネタでもあるのですが、もう一つの意味は、「社会の窓の中で」という歌詞があって、それは社会の中で生きるという意味なので「どこにも行けないあたしの事」というのは社会の窓の中に閉じ込められているからだと思います。

 同じ意味のものとしては、この歌で歌われているバンド(クリープハイプ)も社会に閉じ込めれて、「あのバンドは終わった」と言われるようなポップなバンドになってしまったということ。



歌詞

 まあでも

社会の窓の中でイク 夜は窮屈過ぎて 最高です

 結局は下ネタで終わるという笑


 全体的にはどこにも行けない「あたし」と社会に閉じ込められ、どこにも行けない「あのバンド」を重ね合わせている歌で、だけど、「あたし」も「あのバンド」も


今を愛してる



 ということです。でもこれは自分に言い聞かせているところもあって、この一文は特に痺れます。尾崎さんの文才が光ってますね!



 この曲ができた時は一番クリープが輝いていて、一番苦しい時期でした。

 なぜかと言うと、メジャーデビューシングルも7位で上々でこれからバンドを大きくしていこうという時は古参のファンが、離れていく時期でもあります。
 
 なので、これは今の自分たちの歌、そしてファン目線、ファンへの歌として作られた歌です。一番のヒット作を出したい時なのに、クリープハイプは意表をつくようなマニアックな歌を出すという勝負に出ました。
 
 それが成功したかどうかは分かりませんが、今ではライブで必ず歌われるぐらい、ファンからの支持を得ています。


 ここからは自分の愚痴で申し訳ありませんが、

でもどうしてもあんな声しか出せないからあんな声で歌ってるんなら
可哀想だからもう少し我慢して聴いてあげようかなって 余計なお世話だよ




 この部分ですが、これはファンでなくても知っているような有名な歌詞です。
 確かにこの部分はライブなどでも盛り上がっていて、さらに尾崎さんが「余計なお世話だよばーか」という歌詞で歌っているので、盛り上がるのは分かりますが、この部分が独り歩きしていて、「ああ、あの尖ってる歌でしょ?」みたいなイメージの人が多いと思います。

 自分としては繊細な歌詞を読み取って欲しいなと願っています。



まとめ

 クリープ史上最高の曲だと思っています。もし同じ境遇の人は、擦り切れるほど聴いてください笑。



↓ 社会の窓MV short



-終わり-