キズをつけない工夫と努力 | おおはしひろと

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おはようございます。

今できることに、全力を傾注しようと思います。


先月に納入した容器が、引っかきキズの跡が多数発生したとのことで、お取引先さまが来社されて、双方の立ち合いで確認しました。


試作の段階から、「キズがつきやすく、ついたら目立つ」という容器でしたので、治具の製作から、細心の注意を払いました。


<木製の治具の例>


キズが目立たないような、ラフな平面印刷の容器の治具は、木材を使って、自社で作ってしまいます。コストが、私の人件費だけで済みますから(笑)。


今回は、キズがつきやすい容器なので、◯万円の予算をかけて、メーカーさんに依頼しました。しかも私自身がメーカーさんに出向いていって、念入りに確認をして、可能な限り「キズがつきにくい」治具をお願いしました。


<メーカーさんが作った専用治具>


金属の周辺の、木製の部分は、私の手製です(笑)。


容器の出し入れで、不用意な粗相をしない限り、ほぼキズはつかないはず。



容器の肩の部分は、半円形で全体を覆う形状で、負荷を分散させる仕組み。



容器の底の部分も、底全体を覆っていて、容器の入れ損ない(=不確実な容器の置き方)では、印刷ができない形状です。


消費者の方々の手に届くまでの間に、容器にキズがついてしまうエラーの要因はたくさんあります。


容器の製造工場

トラックでの輸送

弊社での印刷加工

トラックでの輸送

内容物の充填工場

トラックでの輸送

包装加工の工場


というのが、私が考えて思いつく、キズがつき得るセクションです。


段ボール箱に並べて、トラックで輸送している最中にも、移動中の揺れや、箱の出し入れの時の衝撃で、容器同士で擦れて、キズになります。


それぞれのセクションで、完璧なキズ対策を講じなければ、消費者の方々へ、美しい状態でお届けすることはできないです。


弊社だけが頑張ってもうまくいきません。逆に、他が徹底しているのに、弊社での作業で油断をして、エラーをしてしまうと、大変な迷惑や損害を発生させてしまいます。


容器の調達全般の管理をビジネスとしているお取引先さまの気苦労は、察するに余りがあります。


業界全体で、結束して「美」に対する意識を高めていきたいなぁと感じています。


いつもブログにお越しくださり、本当にありがとうございます。