ボレーはゆっくり動いてボールに当てましょう。

ストロークでワンバウンドのボールから導入されることの多い日本のテニススクール。

ボレーはどうしても、それよりは速いタイミングのボールです。しかも相手からの距離が近い。慣れなければ、半分しかないとさえ思うでしょう。


それだけに、ボレーで構えて、相手が打つと、すぐに反応して急いでラケット振らなきゃ!という動作になりやすい。

ひらたくいえば、「慌ててしまう」状態に見える。


たしかに、テニスボールはワンバウンドでかなり減速することを考えれば、ストロークラリーのテンポで相手のボールを待っているときより、相手のストロークをボレーで返す方が、時間的には半分かそれ以下になってしまうのかもしれません。(実際に測ったことはない)


落ち着いてよく見てみると、相手のストロークは、こちらで最初に感じるほど速くないことが多いです。


いちど、生徒さんと実験したことがありました。


野球のグローブをはめて、ストロークを捕ってもらったんです。


男性で、野球経験のある方でしたけど、「あれ、ぜんっぜん遅い!こんなによく見えるもんなの?」と首をかしげていました。


その方に、サービスラインからスマッシュをして、それをワンバウンドで捕ってもらった時も、同じ反応。そしてその後、サービスリターンはものすごく精度が上がりました。見える自信がついたら、すごく簡単になったんだって。


ワタシのサーブでも、入れる気なしの思いっきりフラットで、せいぜい135キロ程度。プロ野球選手の変化球くらいです。そして、その距離は野球のマウンドからホームベースまでよりもうんと長い、約24mもあります。


ベースライン上で打ったストロークも、ラリーで使うなら、一般の方の速いほうで70キロくらいがいい方らしい。スピードガンで挑戦的に打って、せいぜい110キロとか。でもそれってすごく速い。そして距離はプレーヤーによって前後するでしょうが、15m近くはあると思います。


バッティングセンターで70キロと言えば、一番遅いほう。


ラケットを充分に引いて、ストロークのようにスイングして打つには速いと思います。でも、捕球するつもりでラケットを出して当てるならちょっと待つくらい遅い。


そのボールがフォアに来る、とかわかっているのなら、打球前にいちど手をたたいたりするくらいのヒマがあります。


ウソだと思ったら、他人のラリー(ボレスト)のときに、ストロークを打った音の後に、ボレーヤーのラケットに当たるまでに自分が何回拍手できるか試してみてください。


自分が打たなきゃいけない、とか、フォアかバックかわからない、というプレッシャーのない状態でボールを見ると、テニスのラリーって結構ゆっくりです。

きっと、拍手している間に、フォアかバックかもかなり早く判断して、見極めてると思いますよ。


実際にはコートに立つとまた速く感じるものなんですが、それはフォアかバックか見極めて準備して移動して位置を合わせなければいけない作業ですから仕方ない。そういったことが起因して、身体で感じる「許されている時間」は結構短いんですけどね。


でも、「いや、遅いんだから間に合う!」と信じて正確に動くことを心がけた方がうまく打てる気がしませんか?
テニスの面白いところは、ワタシにとって2つあります。


打球技術の向上

そして

試合に勝てるようになること


その二つはいつまでたっても完成しない。
そして興味を持ってつきつめればつきつめるほどに面白さと先の見えなさがやってきます。


今日の鈴木貴男プロのブログを拝見しました。


戦術の重要性

というタイトル。


そのなかに、『技術が完璧になるまで戦術はいらない?そんな考えでは絶対に上手くなりませんし、テニスに完璧はないのですから、永遠にそんな時はやってきません。』とあります。


まさにそうなのよね。ワタシも皆さんにコーチとしてエラそうに講釈をたれる立場ながら、全日本チャンプの言葉として捉えるとやっぱり重みが違いますね。


自分がやりたいプレースタイルや戦術がある程度決まり、それに必要な技術に優先順位を付けて練習を行い、試合をこなしながら、経験を積んで上手くなり、更に試合で勝てるようになるのです。』と続きます。


・・・ワタシ自身は、先に技術を探求するタイプのプレーヤーでした。自分のショットが良ければだいたい勝てるようになるんだろうと。すでに過去形ですけど。


で、練習に明け暮れながら気付きます。そのコースのボールをある程度狙った所に打ち返せるようになったら、次の手を考えて点を取りたくなってくる。


そこから、点を取るのに必要なパターンが戦略として出てきます。例えば「ここで相手のバックに振っておいてネットを取ってクロスへボレーすれば点が取れる」というパターンが作れるようになったりするっていうこと。

そうすると、人によってはそのパターンでいくらやっても抜かれてしまう。通用しない人もいるのです。

そうすると、その人のプレーをよく考えて、有効なパターンを作るにはどこに打ってどうやって戦えばいいか、戦術を考えるようになります。


そこにはつねに具体的な相手がいるわけです。たとえ空想上でも、自分の戦略にかかってくれるパターンとその逆をいくパターンとで判断するようになる。

その試合の中で、そのパターンで必要なコースに打つことができなかったとしたら、それは後日コートに戻ってまた練習すればいいことですし、試合の中で思いついておいてやってみないというわけにもいきません。


鈴木プロもそうやって考えながらいろいろな戦術を貯めてきているんだと思うと、どうしても話を聞いてみたい。


テニスの技術もまだまだ上達の余地があるし、その可能性は自分で意識できるところにたくさん転がっている。
試合で経験を積むことは、何よりも大事かもしれませんね。どうやって自分のショットを活かすのか、試合の場ではそれをはっきりと自分に解らせしめてくれます。


試合には公式にはまったく出なくなってきたといってもいいワタシ。

それが、最近はよく人のプレーや試合を見ることで勉強しています。

つまり、ワタシのできるテニスとは違うプレースタイルの人が、現実にいま目の前で戦っている試合を見ながら、さまざまな戦術を勉強する機会が増えてきました。


ワタシのHPにも載せていることですが、『今打てるショットのコントロールを磨いて、そのうえで勝てるテニスを見つける』と、試合をするのが楽しみなプレーヤーをたくさん作れるような気がしています。


自分で考えて試合をコントロールできなければ、相手がそれを知っている場合テニスの試合はまず勝てません。

自分の得意なテニスはどんなテニスで、それを有効に発揮するには、相手に何をさせるべきで、何をさせなければいいのかは常に考えていきたいですね。


まだまだ勉強しなきゃ、とまた思ってしまいました。

テニスのセミナーの参加条件として、フェデラーナダル ・ジョコビッチのテニスを分析し、現在の勢力も踏まえて分析してレポートにまとめなさい、というのを発見しました。


お金もなし、時間もその時間を何週間も取られるのは今の生活では無理、ということで参加申し込みはしないので、興味があったので書いたものをここに載せようと思います。




フェデラーは長い王座をナダルに明け渡し、今年ジョコビッチがその王座をナダルから実力でもぎ取った。実力で、というのは、連続して対戦成績をよくし、ナダルをして「彼(ジョコビッチ)に勝つのにどうすればいいのか答えがでていない」と言わしめたことからも推測できる。



フェデラーのテニスは、ここ10年のテニススタイルに大きな変革をもたらした。サンプラスもそうであったように、オールマイティなプレーで、穴がなく、コートのどこへでも常にコントロールできるのではと思わせるような美しく攻撃的なテニスだった。
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ここ数年は、彼の展開パターンやそのスピードについてこれるプレーヤーが増え、フェデラーよりも先に(リスクを負いながらでも)超攻撃的なショットから優勢をとり、パワーショットにおいては分の悪い片手打ちのバックハンドを攻めたてて有利にゲームを進めては王者から勝ちを収めていくことが目立つようになった。

フェデラーはそれ以前よりも攻撃性を高めなくてはならず、サーブとフォアハンドの得意な選手、という性格が顕わになった。


ナダルは早くからフェデラーの攻略法として、自らの持つ強烈なスピンのきいたフォアハンドをクロスに跳ねさせることでフェデラーの先手を封じて対戦成績で圧倒する結果を残している。
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そして、彼はフェデラーのサーブやフォアでさえも驚異的なフットワークでカバーし、カウンターで逆襲することができる稀有な選手でもあった。

フェデラーはそれでもナダルをも攻略できるテニスが完成すれば、自分のテニスはまた向上した証拠と胸を張れるはず、とでも言わんばかりに挑戦的な試合を進めていた。
二人のライバル関係は過去の名プレーヤーたちと並んで伝説化されるに値する数々の名勝負を残した。
fed/nadal


ジョコビッチは全豪で初めてフェデラーから勝利する前、全米決勝でラリーの主導権を持ちながらもストレート負けをしていた。

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勝負を急ぎ過ぎてリスクの高いショットを失敗して大事なポイントを取り切れなかった反省があったと思う。そこを全豪でリベンジをはたし、自分のテニスレベルが王者になる資格を充分に持ったことを自覚したと思う。

フェデラーよりも攻撃性は少ないものの、ショットのバリエーションが多く、守備から攻撃への切り替えのうまさ、主導権を握る深いショットを狙って打てるリスクマネジメントのうまさがジョコビッチの強さだと思う。加えてナダルにも匹敵するかと思われる守備力の高さも特筆したい。


4位につけているA・マレーも同じように守備範囲においては誰にも引けを取らないばかりか、カウンターパンチャーとして逆襲の手にかけてはもっとも秀でた能力を持っている。



フェデラーは、そのバランス良くコートを速く広く展開できるテニスで男子テニスのレベルを大きく引き上げた。

その対抗として守備力の向上を他のプレーヤーが必死になって模索した結果の産物、がナダルであり、その後か同時期にナダルを手本としたかのようにサービスリターンとコートカバリングの能力の高い選手が台頭してきている。


個人的な感想をいえば、フェデラーはこの先再び王者に返り咲くことは難しいと思う。

そのレベルはすでにナダルが、そしてそれをジョコビッチは完全に超えた印象がある。

これからも勝負はフェデラーが勝つ試合があり、彼のGS最多勝記録が再び塗り替えられることを個人的にも期待しているが、ランキングを2つ上げて再びチャンピオンの座に就くのは難しいと思う。


さらに、現在そのプレイスタイルの特徴としてジョコビッチのテニスを超える選手を見つけるのが難しいと思っている。


テニスはまた世代交代の時期をむかえ、そして進化していく時期に来ていると思う。


と、まあこんなようなものを書いたのですが、PCに保存しておいても自分でそれを忘れるくらいなら公表しようとおもいまして、字数制限を無視したものを書きあげたわけです。

ブログだからついでに写真も。