そんな中、よく見かける効果がないと思われる光景は、以下の二点。
まず、第一点のよくある光景は、会計事務所側から決算の際に渡される、添付資料的な表。
それが役に立つと考えてしまっているという間違い。
まぁ、簡単に言えば、良く分析された指標が載ってはいるが、経営者にとって、何の役にも立たない会計事務所側主体で作成された経営計画書で、一体どうやって、それを実現するのかが、ほとんどわからないものである。
経営者が知りたいのは、現状と理想のギャップを埋めるための課題ではなく、その課題を達成するための手段である。
にもかかわらず、課題で止まってしまっているような場面が多々ある。
正直それは、綺麗なだけで何の役にも立たないと思われる。しかも、経営者は、これに対する対価を支払わされている事にさえ気づいていない。
何故なら、他を知らないし、情報を得ていないから。
そして、第二点目は、そもそも、大きな目標設定をし過ぎてしまっていて、動く前から物怖じしてしまって、結局、動機づけが得られず、最終的に継続するどころか、最初の始動すら出来ていない場合さえあるという間違い。
あなたも、こんな光景を目にした事は、何度でもあるのではないでしょうか?
これは、経営者だけの問題でもない。それをサポートしている側にも問題があることの方が、多い。
会計事務所は、適正な納税のための申告書は作成できても、必ずしも、実行力のある計画書を作れるわけではない。
何故なら、会計事務所は経営活動の結果として、事後的な数値は計算できるかもしれないが、その結果に対しての効果的な関わり方、つまり、会社の業績向上のための経営的な事まで、助言できることまでは、出来ないことの方が多いからです。
税理士が、何でも知っていると勘違いしてしまう経営者が多々いますが、こうした経営的な事まで助言できる事務所は少ないのです。
にもかかわらず、税理士から渡された実行力のない計画書で満足してしまっている。
あるいは、そんな物は、役に立たないのもわかっているのに、他を知らないため我慢しているのかも知れない。
では、計画書が、効果を発揮しないのは何故でしょう?
その原因としては、いくつか考えられますが、その一つとして、考えられることは、その計画書が自分の腹の中に落ちていないと同時に、その計画書が、途方もなく切れ間もないためである事が多い。
第一段階として、その計画を小さくステップを踏めるようなモノへと変え、成功体験を刻む事で、
「よし、やれる!」という、動機づけをする事が、まずは大切になる。
何だそんな事かと思われた方もあるかも知れないが、それが出来ないでスタートを切れていない会社がいかに多いかを、身の回りを見渡して確認してみるといい。
いかに、こうした事が出来ていない会社が多いことに気づき、あなたも、きっと驚く事でしょう。