参政党 神谷宗幣と籠池泰典 ー どのような関係だったのか(Nさんを巡って) | 広島から 中国総領事館 誘致に待ったをかける

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広島に県、市、県議会、市議会、経済団体を挙げ、中国総領事館を誘致する計画があります。
経済にばかり走り、国家安全保障を考えない誘致計画に警鐘を鳴らします。

ここまで、2つのインタビュー、参政党の公式番組でのトークの起こしを行ってきました。そこから見えてきたことについて解説して行きます。もちろん全貌がわかるはずもなく、以下の私の分析についても双方、共に言い分はあるでしょう。事実と異なっているというのであれば、それぞれ反論していただければ良いし、ご希望とあらば、こちらに掲載し読者に供することも致します。

 

さて。

 

神谷「確か3万円か5万円ほど顧問料もらってましたけど、何回か行って会議して、実際、僕もいろんな人たち繋いだり、交渉したりしました」

籠池「平成25年程度というのは、僕の頭の中では学校づくりの概要はできておったんですけど、もっと具体的にという詳細なところを、いろんな有識者の人に詰めてもらうための一貫として、神谷宗幣さんの知恵を借りようとしたことは確かなんです」

 

と語られているように、両者の間に、顧問契約があり、顧問料が発生し、金銭の授受があったことに異論はありません。働き方もまさに顧問としての働き方であったことが読み取れます。この点に争いはありません。

 

むしろ、わずか半年ほどの顧問契約でこれほど人間関係が壊れていることに驚きを禁じ得ません。他にも言うべきことのある二人の関係ですが、長くなるのでNさんをめぐる問題だけに絞り、取り上げます。

 

神谷「僕が紹介したね、Nさんの学校のプランとかも、その人の名前入りでね、その人結局雇わなかったのに、企画だけパクって、資料に載せてたらしい」

 

Nさんに給料(それはアルバイト料であったかもしれないが)が払われている間にNさんが残した仕事に関して、神谷は「企画だけパクっ」た、と言っていますが、Nさんの名前とともにその仕事内容が資料に記され残されたのは、むしろ良心的な扱いであり、Nさんにとって名誉なことだったのではないでしょうか?それとも企画内容も名前も資料から削ってしまった方が良かったのでしょうか?

 

一例として、すでに述べたように私は、参政党の一般党員であった一年間の間に、党のカラーを決め、これを党勢の拡大のために有効利用するというアイディアを単独で提出していますが、これは勝手に抜き取られ、本来の形を歪められ、名前も残りませんでした。参政党の体制こそ、金を払わず、企画だけパクって、資料に載せない "パクリシステム"なのではないでしょうか?

 

「平成25年程度というのは、僕の頭の中では学校づくりの概要はできておったんですけど、もっと具体的にという詳細なところを、いろんな有識者の人に詰めてもらうための一貫として、神谷宗幣さんの知恵を借りようとした」からこそ、顧問契約を結んだ籠池さんに対し、顧問料を受け取りながら「実際入ってみたら全然ですね、中身がダメで」あることを後々別の場所で公表する一方で、その実、助成金の引き出し方、学校経営のノウハウをパクって自らの学校設立に流用した(背任)のは、神谷宗幣の方だったのではないでしょうか?

 

籠池さんは、「神谷宗幣さんにはそういう…知恵はなかった。全くなかった」、文書による提案もなかった、と述べ、見込み違いであったことを嘆いています。

 

またNさんの雇用に関して、

 

神谷「私の紹介した方がプロジェクトリーダーをすることになり、その方が前職を退職されたのちに、籠池さんの方からやはり雇用する予算がないと白紙撤回されたため、私はそんな非常識な話はないと抗議し、アドバイザーを辞職しました

 

と、ブログに記されていますが、

 

籠池「雇用する金額というか、報酬ってあるじゃないですか、その報酬が、まだ…小学校もできてない段階から、べらぼうな金額を請求してきたわけですよ。金額というのは、その当人というか、元府会議員だった人からの請求じゃなくて、神谷氏自身から請求してくるわけ」

菅野「ここで神谷が言うてるプロジェクトリーダー本人から、これだけ給料くださいと言うてるじゃなしに、神谷が請求書回してきたわけですか?

籠池「そうそうそう。そうなんですよね」

 

籠池「具体的な内容を提示することなく、しかも、なんて言うのかな、相手方、元府会議員の方にも、きちっと説明することなく、私の方に紹介して、そして、物事進めようとしたもんだからね、そんなのダメなんじゃないの?と言うことで、そうですね1時間ぐらい…1時間半ぐらい電話で、移動しながら議論しました」

 

これをもって2人の関係が終了してしまったことは双方の証言が一致しています。籠池さんは、まだ経営が成り立たないうちから、Nさん一人に対して、70万、80万の月給が払えるはずがないと雇用できなかった理由を述べていますが、神谷自身はこのことに触れず、むしろ「そんな非常識な話はないと抗議し」ています。

 

ここで、籠池さんが見た「龍馬プロジェクトの形」に注目してみたいと思います。彼は、龍馬会、もしくは龍馬プロジェクトの、少なくともその機能の一部に、派遣業の性質があったことを見て取っていました。

 

Nさんへの給料の件も、籠池さんはその法外な金額の「その中にはね、紹介料みたいなものも入ってただろうとは思うけども、後で考えるとね」と表現しています。

 

実際、神谷が行おうとした金の動かし方は、派遣元会社の社長のそれです。

 

派遣会社が、他企業に人を派遣する場合、その人の雇用契約は派遣元会社の中で締結されるものです。派遣先へは、紹介料、人件費等を含めまとめて請求し、派遣元会社が受け取った額とは直接関係なく、別途、雇用契約がある従業員に給料を支払います。よって、派遣されている人が、派遣先で、派遣先の社長と給与の額を話し合うことは決してありません。

 

籠池さんはこの制約の中でしか、神谷宗幣と話し合いをすることが許されなかったと考えられ、1時間、1時間半という時間、Nさん本人不在の話など「そんなのダメなんじゃないの?」と問答になっています。つまり、籠池さんには、Nさんを直接雇用する意思があったと思われます。彼が「雇用する金額」「報酬」と言う言葉を使っていることからも、直接雇用が念頭にあったことは明らかなのではないでしょうか?

 

一方、神谷宗幣にとっては、直接雇用されてしまうと、それ以降、金が一切入って来なくなって旨味がないため、これを許さず、派遣の形を譲りたくなかったのでしょう。だとすれば、話が噛み合わず決裂するのは当然です。

 

龍馬プロジェクトというのは、他の機能もあるにはあったのでしょうが、神谷宗幣の立場に立てば、以上見たように、利益獲得の手段の側面が大きく、見返りもなく落選議員の就職先を斡旋するというものではなかったことがわかります。

 

籠池さんは、長いインタビューの時間、全体を通し、抑制的で、感情的に相手の悪さを言い立てるようなことをしていませんが、神谷宗幣はわずか3分半の中に、「中身がダメ」「あの人たち酷くて」「もう無茶苦茶」「ゲス」など相当量の悪口を盛り込み憎しみを隠しません。しかも数千人の視聴者がいることを理解していながら、一方的に捲し立てています。こういう人物が公党の党首の器と言えるかどうかは、皆さんで判断してください。

 

私は、資料と分析を提供致しました。