【新唐人】重慶副市長の亡命事件 内部闘争あらわに | 広島から 中国総領事館 誘致に待ったをかける

広島から 中国総領事館 誘致に待ったをかける

広島に県、市、県議会、市議会、経済団体を挙げ、中国総領事館を誘致する計画があります。
経済にばかり走り、国家安全保障を考えない誘致計画に警鐘を鳴らします。

重慶で起きている王立軍の事件の続報。
新唐人電視台が動画なしで比較的長い論評。本日付け。

大紀元は『重慶市副市長、米領事館に亡命求めた経緯』
http://www.epochtimes.jp/jp/2012/02/html/d36623.html
を掲載しています。

KINBRICKS NOW
『カナダ首相と会見も……新華社に存在を消された薄熙来』(水彩画)
http://kinbricksnow.com/archives/51773476.html

記事の背景となっている共青団と太子党の関係について関心のある方は 、
茅原勤 著『習近平の正体』(2010)小学館
をご覧ください。

以下、新唐人より、そのまま掲載。

http://www.ntdtv.jp/ntdtv_jp/polity/2012-02-13/966357003699.html
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重慶副市長の亡命事件 内部闘争あらわに

【新唐人日本2012年2月14日付ニュース】

中国の重慶市副市長兼公安局長の王立軍が、変装して成都のアメリカ総領事館を訪れ、政治亡命を求めたものの、2月7日、中国国家安全局によって北京に連行されました。世界中を驚かせたこの事件は、重慶市共産党書記の薄煕来にまで火がつきました。 “マフィア退治”で知られ、次期政治局常務委員会の主力候補でもある薄煕来ですが、王立軍の亡命事件によって、失脚する可能性さえ出ています。

8日、アメリカ国務院は、52歳の副大臣クラスの王立軍がアメリカ領事館に助けを求めた事を認めました。中国共産党歴史上前代未聞のこのことは、国際社会の注目を集めています。

四川省成都のネットユーザーによると、薄煕来の命令で重慶市の市長が70台の警察車両を率いて成都入りし、アメリカ総領事館を包囲。成都市は装甲車を出動して重慶市勢力と対峙。最後に胡錦涛主席と温家宝首相の命令で、王立軍は北京に連行されたそうです。

国家安全局によってアメリカ領事館から連れ出されたとき、 “俺は薄煕来の犠牲者だ。薄煕来は野心家だ。徹底的に戦う!”と大声で叫んでいたそうです。

薄煕来のマフィア退治運動の有力な右腕として知られる王立軍は、2008年に薄煕来によって遼寧省から抜擢(ばってき)されました。わずか3年の間、重慶市の元司法局長・文強をはじめてとする闇勢力を一網打尽し、数百人の官僚を取調べ、複数の官僚を死刑に処しました。

2月2日、重慶市当局は突然、王立軍の公安局長の職を解くと発表し、外部の様々な憶測を呼びました。8日には、王立軍副市長は“休暇をとり、治療を受けていると”と発表。しかし、この発表はネット上では笑い話のネタになりました。

アメリカジョージ・メイソン大学の章天亮教授は、王立軍事件は中国政界の爆弾であり、亡命情報は中央上層部、特には胡錦涛主席の同意の下で公表され、重慶当局の嘘を暴いたと分析します。

時事評論家 章天亮さん
「王立軍が米領事館に行った事は、非常に敏感な事です。中央紀律検査委員会が王を北京に連行した事は、中共上層部の薄煕来に対する不信感をあらわにしています。この二つの事は非常に明確な信号で、つまり、中共は薄煕来の処理に着手しているという事です」

また、薄煕来のマフィア退治運動は、前任の汪洋と賀国強を困らせるためで、その一方、薄煕来と王立軍による冤罪被害者も多く生まれたそうです。

時事評論家 章天亮さん
「薄煕来が当初王立軍を重慶に呼んだのは、重慶の官僚を全部入れ替え、自分の味方を
配置するためでした。薄煕来はすでに利益に目がくらみ、完全に理性を失い、狂っています。手段を選ばずにやった結果、中共内部の恨みまで買ってしまいました」

マフィア一掃運動は王立軍によって指揮され、わずか半年間で、5万件の案件を審理。取調べでは拷問による自白を強要。次に、検察が自白した偽の資料に基づき、起訴を行い、裁判所が王立軍の指示に従い、死刑又は有罪判決を下します。

また、一つの案件で少なくとも3万元受け取ります。5万件で15億元の収益になります。しかし、これらは政府系メディアによって、薄煕来と王立軍の政治業績に化けました。

時事評論家 横河さん
「『この事件は孤立した事件だ』。この言い方はいい訳です。王立軍が重慶で有名になったのは、薄煕来と共にマフィア退治し、前任の書記2人に手を出しかたらです。彼らは口実を見つけると、薄煕来に報復するでしょう。一方、王立軍に手を出すのは最も簡単で、これは薄煕来の考えかもしれません。最大の証人を消したいからです。中共は闇の力でマフィアを退治し、政治目的のためには手段を選びません。最後に有事になると、互いに噛み付きます」

“博訊ネット”は9日、王立軍の公開書簡を掲載。それによると、薄煕来一家は巨額を横領。紅歌を唄い、マフィアを一掃する茶番劇は、政治局入りを果たすためのショーであり、薄煕来こそマフィアの親分であり、彼のために命がけでやっても、犬のような扱いを受けていると告発。

在米時事評論家 陳破空さん
「中共党内の犬の噛み合いのような茶番劇です。中央紀律検査委員会の王立軍への取調べは、実際は薄煕来に矛先が向いています。薄煕来がどこまで落ちるか。先ず、政治局入りは不可能です。薄煕来は現在の特権を全部失うか、または牢屋に入れられる可能性もあります。これは中共内部闘争のいつものパターンです」

中国国内のアナリスト
「文強の後ろ盾は汪洋(広東省書記)で、薄煕来の後ろ盾は江沢民。汪洋と賀国強の後ろ盾は、胡錦涛と喬石です。これらのベールを剥がしてみると、実際は共産党内部の
死活闘争なのです」

“法輪功迫害国際追跡組織”の汪主席は、王立軍と薄煕来はいずれも法輪功迫害の主力幹部で、追跡組織の調査対象だと示しました。

法輪功迫害国際追跡組織主席 汪志遠さん
「王立軍事件からわかるように、法輪功への迫害に加担した中共官僚は自分の名利のために良識を捨て、法制や社会道徳を破壊しています。彼らのした事は、他人だけでなく、自分にも害を与え、最終的には自業自得になるのです」

中国では共産党の政治法律委員会が憲法の上に居座り、各地では数え切れない冤罪被害が出ています。法律が薄煕来や王立軍などによって、任意に操られているのです。重慶のこの事件は共産党内部の黒幕をあらわにし、江沢民と薄煕来の勢力は解体に直面しています。

新唐人テレビがお伝えしました。

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