【資料2】密約はあったか(衆院予算委) | 広島から 中国総領事館 誘致に待ったをかける

広島から 中国総領事館 誘致に待ったをかける

広島に県、市、県議会、市議会、経済団体を挙げ、中国総領事館を誘致する計画があります。
経済にばかり走り、国家安全保障を考えない誘致計画に警鐘を鳴らします。

2012.02.02衆議院予算委員会
小野寺五典議員の質問と玄葉光一郎外相の回答を忠実に文字で起こしてみた。

http://www.youtube.com/watch?NR=1&v=7G42I2BA02w
http://www.youtube.com/watch?v=plYt0dh-Wls

小野寺五典議員の質問

北京にあります日本大使館、この移転をめぐる中国との密約という問題についてお伺いをしたいと思います。実は北京の日本大使館、これ約70億で新築工事ができました。そして、昨年(2011年)7月に建物が完成致しました。そして8月、実はこの建物、中国側に建築確認の申請をしたら、中国側からダメと言われました。なぜかというと、申請にない一部の増築があったということで、中国側からダメということを言われました。ダメと言われたので、これ、実は、古い今の大使館は、毎月家賃が2千万以上かかっています。ですから、移れば、移るほど税金がどんどん失われていく、まあ、一生懸命移りたいと思ったんでしょう。外務省は、どうやったら、この建築確認が下りますか、これを中国側に聞いたら、中国側が何と言ったかと言いますとね、普通だったら建物の中のここを直す、この申請を直せば、建築確認下ろします、これが常識じゃないすか。中国から来た内容というのは、昨日、外交部会で確認しましたが、日本にある東京の、今、大使館の公邸を作りたい広い土地、あるいは、さまざまな問題になっている新潟の領事の土地、名古屋の領事の土地、ここについての便宜を図ってくれれば、日本の大使館の建築確認について配慮する、これを、昨日の話では口頭と文書で言われたと、そして、これに対して日本政府がどうしたかと言うと、これは大臣の許可も得て、今月1月19日、日本大使館の口上書という形で、国際関係の法規、そして国内法に則り、対応すると。逆に言えば、配慮するということを口上書で、日本政府が出したと、そしてその二日後に、建築確認が下りてめでたく引っ越しできましたと、私のところにはめでたく引っ越しできましたという話は来なかったんです。この口上書の話は知らなかった。報道で聞いたんでまさかと思って聞いたら、「いや、出しました。」と。これっていうのは、構図から言うと、外務省が建築確認でミスを犯したこと、これを中国側にしっぽをつかまれて、そして、日本にある住民が反対している様々な土地、こんなに領事館作るのに土地要るのかっていうその指摘に関して、外務省として配慮するってことを文書にして出したってことになりませんか。私言ってみれば、これ、日本政府が中国側の、政府ぐるみでハニートラップにかかったんじゃないかと、この口上書の有無と中国側の要求について外務大臣にお窺いします。

玄葉光一郎外相の回答

えっとですねえ、これ在中国大使館事務所の移転手続きにかかる調整の過程で、中国側から在日公館建設、施設の建設について、日本側の協力を得たいと言う風に、要請があったということです。で、我が方は、一貫して、我が方、在中国大使館事務所の移転と、中国側の在日公館施設の建設とは別問題であると、の立場を維持した上で、中国側の要請に関しては、我が国として、関連の国際法に従い※ 《中国》国内法令内で協力するという、まあ、いわば他国に対するものと同じ立場を表明したということであります。ですからその際、中国側から日本側の立場を文書にしてもらえないかという依頼があったため、口上書にして中国側に伝えたということであります。で、なおですね、ご存知のようにこのウイーン条約等でですね、中国に限らず、在日外国公館の整備の問題については、我が方としては関連の国際法に従って接受国として公館の取得等支援すべき立場にあり、国内法令の範囲で対応してきているということなんですけど、もっとざっくばらんに申し上げますけれども、えーとですねえ、これ、もともと2008年の6月なんですね、2008年の6月に、実は、その増床工事をする、確かに日本側のミスあったんです、中国側に そのとき通報しなきゃいけなかったわけです、2008年の6月に、本来通報すべきだったのに、しなかったというのは2008年のときのミスなんだろうという風に思います。で、まあ、その、ミスにつけ込もうとしたのかどうかは、これはわかりません。わかりませんが、その後なかなか大使館の、あの、移転が進まなかったということで、私も大臣なって相談受けました、で、節目節目で報告があったんで、私からは、中国に対して国内の法令を超える対応はすべきではないということと、我が方大使館の移転の問題と、この中国の在日公館の建設問題は別の問題であると、バーターはダメだよと、こういう話を、指示をしていたということなんです。で、もっと具体的に言うと、土地の話されましたけど、土地の話とかありません。あの、要請はありましたけど、こっちでそりゃもう、別だと、言う話で、断っていますので、あの、結局ですねえ、あの、他国から求められたら、これもう、行なう内容ですけれども、さっき申し上げたようなことと、結局その在日中国公館の建設工事の請負いに関する中国側の希望に関して、国内法令に、日本のですよ、国内法令に基づき可能な範囲で、互恵の精神に立脚して、協力していくんだと、そういう内容と、もう一つはですね、(野次に答えて)いえ、そんなことないですよ、あと要因の詐称ですね、それだけであって、土地の問題では全くありませんので、あの、そこは誤解のないように、つまりミスにつけ込もうとしたのかもしれないけど、そうはさせなかったという風に申し上げた方が正しいと思います。

小野寺五典議員

すいません、あのう、実はこういう口上書を中国以外の国に今まで出したことはないと聞いておりますし、今回、中国に対してこういう口上書を出したことは、初めてだと聞いています。ということは、なぜこんな異例のことをわざわざ口上書で出すのか、委員長にお願いしたいのは、是非、あの、この、日本政府が出した口上書と、それから中国側から要請は、こりゃ文書で来たと言っていますので、その両方を提出していただけるよう理事会の方で協議していただけるようお願いしたいと思います。

委員長
理事会で協議したいと思います。

小野寺五典議員
以上で質問を終わります。

玄葉光一郎外相
なんか私、ちょっと言い間違えた部分があったみたいで、先ほど、あの中国側の要請に関して我が国として関連の国際法に従い、国内法令の範囲内で協力するという他国に対するものと同じ立場を表明したという風に、もう一回あの、申し上げたいと思います。

委員長
これにて小野寺君の質疑は終了致しました。

注 ※《中国》・・玄葉外務大臣が答弁中、誤って付け加えてしまった部分