四川省 中国における核兵器開発の中心地 | 広島から 中国総領事館 誘致に待ったをかける

広島から 中国総領事館 誘致に待ったをかける

広島に県、市、県議会、市議会、経済団体を挙げ、中国総領事館を誘致する計画があります。
経済にばかり走り、国家安全保障を考えない誘致計画に警鐘を鳴らします。

広島県と四川省は極めて親密な関係にある。姉妹提携はたんなる飾りではない。実質を伴い、あらゆるルートで頻繁に交流を持っている。まず、その経緯を簡単に説明しておく。

県と四川省は1984年9月17日友好提携を締結。当時、重慶は四川省の中心的な都市であったことから、1986年10月23日、広島市と重慶市とが姉妹都市提携に至っている(現在、重慶は直轄市)。

その後も関係は着実に深まっている。


1990年 庄原市は、四川省 綿陽市と、
1992年 三次市は、四川省 雅安市雨城区と、

1993年 東広島市は、四川省 徳陽市と、
2001年 大竹市は、四川省 都江堰(とこうえん)市と、
それぞれ姉妹都市提携を結んでいる。

熊野町にいたっては、小さな自治体でありながら、四川省出身の中国人を役場職員として採用した実績をホームページ上で明らかにしている。

広島市はそのホームページの中で、重慶市と姉妹都市提携するにあたり、

本市と重慶市の間には、第二次世界大戦において甚大な被害を受けた市民の復興に向けたたゆまぬ努力があり、平和に対する意識が高い、という類似点がありました。」

と説明しているが、 重慶は「平和に対する意識が高い」と言えるのか?

それは本当か?

市民に対して次のような情報は出さなくて良いのだろうか?

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核兵器開発に囲まれた四川省



現在においても四川省には、省都の成都を中心として、核兵器・原子力施設が多数ある。軍事用核施設として、中国工程物理研究院(綿陽)、ウラン濃縮(ガス拡散法)施設(和平)、ウラン濃縮(遠心分離法)施設(漢中)、プルトニウム生産用原子炉再処理施設(広元)、再処理(プルトニウム生産)施設(宜賓)、民用施設として中国核動力研究設計所院と西南物理研究院(成都)、原始炉製造工場の東方集団(徳陽)、原子炉工学研究所(狭江)、ウラン濃縮(遠心分離法)工場(楽山)などがわかっている。



ちなみに、2008年5月、四川省の成都に近い汶川で、マグニチュード八の大地震が起こり、多数の死傷者が出たばかりか、多くの建造物が倒壊した。そのなかに、蛾々たる山岳地帯に奥深く建設された核兵器関連施設が多数含まれていた。



同じ四川の重慶(現在の行政区分では中央直轄市)では、国民党政府時代に建設された陸戦兵器、主として大砲・機関銃・小銃と砲弾・銃弾を生産する工場が拡張された。長江に沿って水上艦艇、潜水艦などを建造する造船所、船舶用エンジン、部品、計器などを製作する工場などが建設された。これらの企業に関連して、重慶鉄鋼公司、重慶特殊鋼公司が拡張され、関連企業が新しく建設され、既存の企業が拡張・改造された。



重慶は海岸から遠く離れている。そんな所で造船、しかも軍艦や潜水艦を建造していると知って、読者は目を疑うかもしれないが、長江は河口から重慶まで数千トンの船舶が遡行できる。ちなみに長江には毛沢東政権ができるまで橋が架かっておらず、1956年にソ連の援助で武漢に橋が架かり、次いで文化大革命の最中の68年に南京に橋が架けられ、「毛沢東思想の産物」「文化大革命勝利の産物」と称揚された。その後南京と武漢の間の九江に橋が架けられた。これらの橋は船舶の航行を考慮して橋桁が高くつくられており、三峡ダムも船舶が航行できるように配慮されている。現在、長江河口近くで橋梁工事が進んでいる。



また、四川省の成都、貴州省の遵義では、航空機、ロケット、ミサイル、電子関係の企業、それに関連して貴州省の省都・貴陽にアルミ関連工場が建設されている。貴州省と雲南省との省境に近い四川省南部の山中で長江上流金沙江に面した攣枝花に、突然鉄鋼生産基地が生まれた。その北には西昌衛星打ち上げセンターがある。



このように四川省を中心として各種国防関連施設・企業が所在しているところから、西南地区には、大規模な水力発電所が多数建設されている。以前、著者は必要があって中国の電力について調査したことがある。長江をはじめ多くの大河の上流地区とはいえ、西南地区に水力発電施設の数が多いことに驚いたことがある。その理由はここからきている。


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平松茂雄著 『中国はいかに国境を書き換えてきたか 地図が語る領土拡張の真実』p137-140 より


「本市と重慶市の間には、第二次世界大戦において軍都としてのたゆまぬ努力があり、国家安全保障に対する意識が高いという類似点がありました。重慶市は現在でもその努力を続けており、この点で本市の手本となっています。」

とでも紹介した方がずっと現実に即している。