褒め上手の極意! | 組織変革成功講座

あなたの周りに褒め上手な人って

いらっしゃいますか?

 

なにをもってして褒め上手と言うのか?

 

最近、私個人的に

腹に落ちたことがあるんです。

 

「あぁ、こういう人を褒め上手って

いうんだなぁ」と。

  

ちなみに、私、以前「褒め達(褒める達人の略)」と

名刺に書かれている方と1日、

お仕事をご一緒したことがあります。

 

「褒め達の人は、どんな言葉で、

俺を褒めてくれるんだろう」と

ワクワクしてたんです・・・

 

が、その日、ただの一度も

褒められなかったという経験があります。

 

「この人、本当に褒め達かぁ?絶対ちゃうやろ!」

って心の中で毒づいていました。

  

 

すみません、話が横道に逸れました。

  

私の中で腹に落ちた褒め上手なポイントです。

  

「この人、ホント褒め上手やなぁ」

と思った方がいたのです。

  

まず、どんな風に私が褒められたかというと・・・

 

オンラインで仕事の話をしているときに、

 

「宇井さん、質問力、すごいなぁ~」

 

と褒めてもらえました。

 

(あっ、その褒め上手な人、関西出身の方なんで、

ちょっと関西弁ぽく読んでいただけると嬉しいです。

 

年齢は、私と同年代で57歳、男性です。

 

「すごいなぁ」ではなく、

「す」にアクセントのある「すごいなぁ」です)

  

 

あと、直接ではなく、その人から

メールで伝えてられたのは、

「宇井さんは文章もうまいですねぇ」

です。

 

これ、心理学の褒めるレベルで言ったら、

それほど高くないんです。

 

褒めるレベルでいったら真ん中ぐらい。

 

でも、私にとっては

ものすごく褒め上手なメッセージなのです。

 

なぜか?

 

それをお伝えする前に、

心理学によく出てくる理論上の褒めるレベルを

お伝えしておきましょう。

 

心理学でいうと、褒めるレベルってこんな感じ。

下に行けば行くほど褒め上手です。

 

環境レベル

行動レベル

能力レベル

考え方レベル

存在レベル

 

環境レベルは、相手の人本人を褒めるのではなく、

その人の周りにある「環境」を褒めるというもの。

 

例えば、

「○○さんのその時計、すごく素敵ですね」

「ネクタイ、かっこいいですね」

「髪型、似合ってるね」

等々

 

 

行動レベルは、その人の行動を

褒めるメッセージです。

 

例えば、

「○○さんがお客様に、あのタイミングで、

あの問いかけをしたのは良かったね」

 

 

能力レベルは、

その行動を起こせている背景として、

あなたにはこんな能力があるよね、

という褒め言葉。

 

例えば、

「あのタイミングで、お客様に

あんな質問を投げかけられるというのは、

○○さんってすごい質問力高いよね」

 

 

考え方レベルは、その行動を起こせている背景として、

こんな素晴らしい考え方を持っているからだよね、

という褒め言葉。

 

「あのタイミングで、

あんな問いかけができるというのは、

本当にお客様のために役立ちたい、

という考え方が○○さんにあるからだと思うよ!」

 

 

最後の存在レベルは、こうです。

 

あなたの存在が私にいい影響を与えている、

というメッセージ。

 

「お客様のことをとことん考えて

仕事している○○さんと一緒に仕事ができて、

本当に幸せだよ」

 

 

この心理学のレベルで言ったら、

「質問力高い」も「文章うまい」も

能力レベルのメッセージです。

 

レベルでいえば、

丁度真ん中のレベルぐらい。

 

でも、私にとっては、

「めちゃくちゃ褒め上手」と

思えるわけです。

 

それは、こんな理由からです。

 

「私が、自分自身で自覚している強みでありながら、

他者からあまり褒められないことを

ちゃんと言葉にして伝えてくれているから」。

https://stratus.campaign-image.com/images/806747000006635004_zc_v1_1709809781430_ジョハリの窓.jpg

 

 

 

ジョハリの窓的に言うとこんな感じでしょうか・・・

 

自分が自分の強みと自覚していること、

でも、他者からはなかなか褒めてもらえない

(=認めてもらえていない)こと、

すなわち「秘密の窓」のメッセージなんです。

 

自分が認識していないことについて

褒められても、

私の場合はあまり嬉しくないんですよね。

 

「そんなもんっすかねぇ」ってぐらいです。

 

自分が認識していて、他の人からもそこそこ

褒め言葉を言ってもらえること。

(私の場合、あまりありませんが・・・)

 

嬉しくないことはないですが、

めちゃくちゃ嬉しいわけでもないかな・・・。

 

 

繰り返しになりますが、

「質問力がすごい」も「文章がうまい」も

能力についての褒め言葉なんで

レベルとしては真ん中レベル。

 

でも、私の場合は、これが嬉しく、

心に刺さるわけです。

 

自覚あるけど、

他者からなかなか褒められないことだから。

 

褒め上手な人って、

行動レベルとか、能力レベルがどうとか、

考え方がどうで、なんてことではなく、

その人が自覚があって、褒められたいと思いながら、

なかなか言われないことを言える人なのではないかと

思ったのです。

 

いかがでしょう?

 

あなたの周りの方で、

その人が自身の強みとして自覚しているけど、

なかなか他の人から言われていないこと、

何か思い浮かぶことはありませんか?

 

ぜひ、観察して、そのことを

あなただけが言ってあげてみてください。

 

きっと嬉しがってもらえます。

いい人間関係が築けると思います。

 

って、書いていて思い出しました。

 

以前勤めていた会社の上司に、

私が自分の強みと認識していたことを、

弱みだと言われたことを・・・

 

「宇井くん、お客さんとの飲み会の場で、

あんなはしゃぐのはいかがなものか・・・」と。

 

「他の営業マンだったら、

お客さんとの会食の場で、

あんな風に盛り上げられないだろう!

俺だから、あれだけ楽しませられなんじゃないか!」

ってものすごくその上司に対して、

反感を抱いた記憶が蘇ってきました。

 

 

追伸

私が、褒め上手だなぁと思った関西出身の方に

聞いてみたんです。

 

「なぜ、そんなに褒め上手なんですか?」って。

 

そうしたら、A4レポート2ページにわたって、

自分が褒め上手な理由を書いて、

メールで送ってくれました。

 

ちょっとだけ紹介すると・・・

 

褒めたら、こんないいことがある。

だから褒める


 

  • 言葉にしたら、良いことが多いから
  • 空気が良くなる
  • 喜ばれる
  • 人間関係がよくなる
  • 自分の気分も良くなる

 

褒めるためには

  • 「誰にだっていい所がある」と信じている
  • 「褒める所は見つけるもの」と信じている
  • ポジティブなことを見つけようとする

とのことでした。

 

で、ちゃんと書いてありました。

 

『相手が褒めて欲しいところを、

「その人があまり言われたことがないであろう」

言葉で表現する』と。

 

これですね。