説得することをやめるⅡ | 転機は、無自覚に描いた人生脚本を描き直し、人生の成幸者になるための絶好の機会。

転機は、無自覚に描いた人生脚本を描き直し、人生の成幸者になるための絶好の機会。

禅(ご縁・縁起)×キャリア(自分らしい生き方の探求)×心理学(自分を知り他者を知る)⇒自分の起点に沿った豊かな未来を自らが創造。過去の観念や想念から出来上がった人生脚本を描き直し、自らの手で未来を創造し、ありたい姿を手に入れることができる新時代のメソッド。

人を説得する方法を教えてほしい!
このような依頼がとても多い。
しかし、人を説得する前にやることがある。
それは、普段からの言動を一致させること。
そして、ある分野で突き抜けていくこと。



そんなことを前回書きました。



では、言動を一致させ、しかも、突き抜けていくためにどうするか?



そのために大切なことは、



今の自分の、出来ることと出来ないことをきちんと
見分け、しかも、受け容れていく必要があります。



よくあるのは、・・・・。



今、足りないことにフォーカスすること。



例えば、ある知人の話し。



私と同業で、コンサルや企業研修をしている人です。



「心理学科の大学を卒業していないので、知識が不足している。
だから、心理学科の大学へ入学しようと思っている。」



これはこれでひとつの選択としては成り立つのですが、・・・。



こんな質問をしてみました。



「4年間大学に通うことは、ワクワクしているか?」



すると、知人。



「面倒だと思っている。だけど、心理学の知識を増やすためにも
行かなければならないと考えている。」



おそらく、こういう選択は身にならないことが多いです。



なぜならば、面倒だと思っているからです。



それと、その知人もどこかでわかっています。



本当は、大学へ行ったからといって、今の問題を解決できないことを。



このように足らないことにフォーカスして、それを補おうとする選択。
その選択はその人にとって苦痛そのもの。



しかも、その選択はただ、欠乏感を満たすものだけであり、
本当の解決につながらないもの。



よって、出来ることと出来ないことをきちんと分けて考えること。



即ち、等身大の自分を受け容れる、自己受容が大切になってくるのです。



その知人、どうなったか?



大学へ行くのはやめました。



元々、アート系が好きで、絵を描いたり見たりするのが好きな人
でしたので、心理とアートを組み合わせた、アートセラピーの
勉強を始めたのです。



これは、今の自分が出来ることの延長です。
しかも、ワクワクするそうです。
そして、何よりも、自分の好きな世界でできる悦びと、
こんなことをやっていきたいというイメージがどんどん膨らんでいくとのこと。



自分の方向性がはっきりすると言動が一致していきます。



そして、好きな世界でワクワクすることであれば、突き抜けていきます。



そういう姿を周りの人は良く知っています。



よって、影響力をもたらし、発言権を得ていくのです。



もう、人を説得する必要はありません。



なぜかというと、自分の周りには味方ばかりになっているはずですから。



人を変えたり説得することは難しいことです。



コントロールできない領域で頭を悩ますよりは、コントロール
可能なことに目を向けて、そこを突き抜けていく。



そのためにも、今の等身大の自分を受け容れていく自己受容です。