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コンサルサルのぶろぐ-思考、読書、雑感などを語る

外資系IT企業で働くコンサルタント&プレイングマネージャーのブログです。日々の雑感や読書日記を紹介します。

 

著者の坂村健氏は著名なコンピュータ科学者です。

 

TRONの坂村氏が主導するIoTの新たなプロジェクトが始動

 

私は学生の頃にユビキタスシャス社会の話を聞き、すべてのモノがネットにつながる社会なんて未来の世界だな、そんな世界が来たらかっこいいなと思っていましたが、まさにIoTという形でその社会が実現しつつあります。

 

本書はIoTというものをもう一度意味・意義からきちんと説明した書籍であり、なぜ今IoTなのかをきちんと理解できる一書です。モノをセンサー(インプット)、コンピューター(処理プロセス)、えエフェクター(アウトプット)、UI(人間に触れるもの)と分解し、このコンピューター部分がクラウドとして大量の情報処理が簡単になったこと、センサーの進化でつながりが容易になったことがIoTが今日実現化できるようになったことを改めて認識しました。

 

また著者のアグリゲートコンピューティングという発想は非常に興味深く、APIエコノミーが流行り出しつつある今日において、APIを解して様々な情報をインプット・アウトプットし、それを様々な物事に繋ぐことによって、大きなコンピューター=アグリゲートコンピューティングが実現するというのは非常にわかりやすく一方でイノベーティブな発想であると思いました。

 

現在はビール業界でNo1のアサヒビールですが、この樋口廣太郎氏の功績なくして今のアサヒビールはなかったのかもしれません。

 

アサヒビールが夕日ビールと言われた時に銀行の副頭取からアサヒビールの社長になった樋口氏。本書では大胆なまずいビールの改修や、綿密な人事、そして経営者としての社会貢献活動・文化事業の拡大など、氏の功績を小説仕立てで書かれています。

 

事実と異なるフィクションもあるかと思いますが、非常におもしろい一書でした。

私がコンサルタントになった時にSAPをはじめとするERPコンサルティングビジネスの隆盛期でした。内部統制(J-SOX)導入期で、ERPによるガバナンス、またBPRによるコスト削減・業務効率化などが当時のキーワードであったと思います。

 

最近AIビジネスのご提案を始めていますが、まさにAIやロボットによる業務の自動化や効率化などは、このERPの流れと同じだなと感じることが多々あります。

 

下記のオファリングもその一例と言えるかもしれません。

 

アビームコンサル、RPA(Robotics Process Automation)ツール「BizRobo」を活用したサービスを開始

 

 

 

自民党の広報、特にTVやネットの等の分析活動をし、その世論の動向を見極め、自民党の政治活動に貢献するという仕事をされていた方の書籍です。

 

世論は政治にとって最大の味方であり敵であることを本書から学びしました。。

政党は現憲法下においてはメディアコントロールはできず、ある意味で風のように向かい風・追い風になります。特にネットと言うものが身近になってからよりコントロールが難しくなっています。この方の情報参謀と言うのは、風を読み、いかにその風に向けて発信をし、追い風としてく行くかが大事であったと読み取りました。

 

なかなか興味深い書籍でした。

 

10月の中旬に母校で「グローバルビジネスキャンパス」という大規模なイベントを開催させて頂きました。社会人1年目より関わらせて頂いているキャリアセンター課外講座の開講10周年企画として、今年の3月に構想開始。それから実質的に準備を始めたのは7月下旬からと非常にタイトなスケジュールでしたが、たくさんの卒業生の協力を得て、600人もの学生の方が集まるイベントとすることができました。

 

「世界を変える主体者になる」というコンセプトで開催。

たくさんの気づきを学生の皆様に伝えられたのであれば、これ以上の喜びはありません。

 

10年に1回という意気込みで開催をしましたので、まだ次は考えられないですが、

新しい取り組みを始めるいい契機になったと思います。

 

少し落ち着いて振り返られるようになってきたので、一度今回のイベントの棚卸を今週末にでもしたいと思います。

 

 

 

新書と言うこともあり、現在のビッグデータと人工知能に関する批評的論評もありつつ、シンプルなメッセージとしては下記の2つかなと思います。

 

一つは、

 

ビッグデータと人工知能と集合知とは三位一体なのだ(P171)

 

もう一つは、

 

AI(人工知能)ではなく、IA(知能増幅、Intelligence Amplifier)が必要だ(P189)

 

最近人工知能を学んでいる私としても非常に賛成できる論点です。

私の仕事でもいわゆる人工知能周辺の提案を始めていますが、現在の人工知能と呼ばれる技術の大半は非常にデジタルと言う言葉と親和性が強く、人の仕事を補完する、拡張する、質を高めるというものだと考えています。その為には過去を学ぶためのデータが必要であり、その大量データを生むための集合知が必要であり、そして解析を行うための高度なコンピューティング(いわゆる人工知能)が必要と言う理解です。

 

良き整理となる本でした。

 

 

 

 

 

 

人口は成長への源泉です。当然のことながら、ヒトなくして、政治・経済・文化・社会は成り立ちません。一方で日本は現在人口減少という事実に直面しており、この人口現象がネガティブなのかどうかという議論はありますが、課題となっています。

 

本書はその人口減少と言う課題をデータで浮き彫りにし、デザインというメソッドでアプローチする非常に興味深い書籍です。とくに事例として紹介されている解決策はベタなものも多いですが、きちんと現場を観察しているからこそ出てくる発想であると理解しました。

 

 

手元に置いときたくなる一書です。

デザインの基礎を学べる一書ではないでしょうか。

 

デザインとは改めて意味を作る、物語りを作る、そして結果として価値を創る作業であることを本書を読んで学びました。