【GL思考】リサーチスキル⑤ 仮説構築の手順 | コンサルサルのぶろぐ-思考、読書、雑感などを語る

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グローバルリーダーになるための思考力として「リサーチスキル」について綴っています。
前回の続きで今回は仮説の構築の仕方について考えいきたいと思います。

リサーチにおける仮説構築の手順は「事前調査から仮説を設定し、仮説を裏付ける根拠として、必要な情報を洗い出す」と定義したいと思います。簡潔に言えば、

仮説構築 = プレリサーチ → 仮説の設定 → 必要な情報の洗い出し

です。



この仮説構築のゴールは有力な複数の仮説を立ててみて、仮説の中で優先順位付けをし、次の検証のステップに移ることです。
この仮説を立てる際に大事なのが、分析力の際に言及したFact-Findingの考え方です。
仮説は自分の意見ですので、意見を出す前提として事実をある程度おさえておく必要があります。

例えば、ASEANと中国の経済関係についてをリサーチテーマとしましょう。
まずは目的の設定からです。
今回はWhyを「今後5年間のASEANの経済動向について知りたい」、その為にWhatを「今後5年間ASEANと中国の経済的関係」に絞って調べることとしましょう。

皆さんならどうやってこの後手順を踏むでしょうか。
まず経済や各国事情にあまり明るくない学生Aさんは、まずASEANや中国の概要、ASEANと中国の経済関係だけでなく政治や歴史を簡単に調べました。これがプレリサーチです。

このプレリサーチの結果(Fact)を基に仮説(Finding)を構築します。
例えば、今後のASEANと中後の経済関係をパートナーと位置付けるか、ライバルと位置付けるか、無関係と位置付けるか。ここはFactからの結果です。そこから更に下記のような複数の仮説を立ててみました。

① 今後のASEAN・中国の関係は、5年以内に限ると協力関係にある。具体的には双方とも輸出入の依存関係が続く。

② 
今後のASEAN・中国の関係は、5年以内に限ると協力関係にある。具体的には中国の製造工場としてASEANがパートナーとなる。

③ 
今後のASEAN・中国の関係は、5年以内に限ると協力関係と競合関係の両方の側面がある。双方での貿易関係がある一方で、共に主要輸出国が日本やアメリカであり、輸出品で競合する。


といった”複数”の仮説を立てます。この中で有力な仮説を選んで検証していくというのが簡単な仮説構築の手順になります。




ここではFactを基にFindingを導く分析力が仮説を立てるためには重要であることを認識すること、そして一つの仮説ではなく最低3つの仮説を立てることを意識できれば大丈夫です。

ではFindingを導くFactはどのように・どれくらい収集すればいいのか「プレリサーチ」で学んでいきたいと思います。