【GL思考】リサーチスキル② | コンサルサルのぶろぐ-思考、読書、雑感などを語る

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外資系IT企業で働くコンサルタント&プレイングマネージャーのブログです。日々の雑感や読書日記を紹介します。

グローバルリーダーになるための思考力の2回目です。

リサーチをする上で大事なことは、とにかく効率的なリサーチをすることです。
時間を無駄にしないというのがとても大事です。
リサーチのプロセス論に入っていく前に、まず日常から習慣化すべき「自分データベース」の作成から話をしていきたいと思います。

ある結論を出す為に行うリサーチにおいて必要な情報処理能力は、収集・選別・分析の3つの能力が必要と言われます。

情報収集能力は、情報をどうやって入手するか。
情報選別能力は、①入手した情報を取捨選択し、②優先付けをするか。
そして情報分析能力は、選別した情報にどう価値づけ(自分の意見)をするか。

です。ここでは情報収集にフォーカスをして説明を行っていきたいと思います。
ここで意識をしてもらいたいのは、情報には大きく2つの種類があるということです。

一つは自分で情報を手に入れる1次情報。もう一つは第3者が作った情報である2次情報。

1次情報と2次情報
1次情報はどちらかと言えば、これから学ぶ仮説を検証する上で非常に大事になっていきます。一方で仮説を構築する上では2次情報が役に立つと言えるでしょう。

それでは2次情報の集め方について次に考えていきたいと思います。

ここで大事なキーワードは「自分データベース」を作成するための情報管理(Information Management)です。2007年にこの講座を作った時はまだスマホもなく、情報管理手法で全盛だったはExcelに情報をためていうことでした。しかし約10年たち、ITも進化して、今はどこでもネットがつながる時代。そして欲しい情報も容易に得れるようになりました。

2015年時点で私が情報を記録する手法は以下の3つです。
1つ目はEvernoteに気になる情報はクリッピングをするようにしています。
FacebookやTwitterに投稿(シェア)するのも一つの手でしょう。
とにかく気になった記事はクリッピングをすることです。

2つ目はBlogに記事を投稿することです。
私が本の感想文やネット記事を投稿する理由は、皆さんへの共有と共に、
自分の思考の整理や記録に役立っています。
ここでは単に情報整理をするだけでなく、自分の意見(情報の分析)もできるので、
後あとの作業に役立ちます。

3つ目は少しアナログですが、自分のラップトップに専用のフォルダテーマ別にを作り、
気になる記事や論文はそこに入れていくように努めています。

情報が散在してしまい可能性が多いので、この情報を記録する方法はあまりチャンネルは多くない方がいいというのが持論です。
また何か論文を書くや特別な仕事で必要な情報は、迷うことなく紙でどんどん印刷して、ファイリングしていく、とてもとてもアナログなのですが、このやり方がベストです。

では情報のインプットはどのようにやっていくのがいいのでしょうか。
これもスマホの台頭で大きく我々の生活は変わりました。
NewsPicksやSmartNews、Gunosyなどのニュースアプリで毎日いろんな情報を取得できますし、TEDなどの動画サイトでも情報を手に入れることができます。

まず私が毎日朝やっているのは、メールマガジンのザッピングです。
経済やITなどのニュースのほとんどはメルマガから情報を取得し、わからなければ更にWebなどで調べるようにしています。

また、個人的には新聞はやはり毎日目を通すといいと思います。自分が必要としない・興味のない情報をいかに習得するかという意味では毎日10分でも一般紙を読んでいくといいでしょう。

もう一つは、GoogleアラートなどのRSS配信を使って、こちらは自分に必要な情報を受動的に毎日取得する方法もあります。

こちらもあまり情報源は多すぎず、でも偏りすぎずというスタンスがいいと思います。
自分の情報源は「興味がある/ない」「仕事・勉強に役立つ/ない」などの軸を切って年に1回は棚卸をすることをお勧めします。

私が参考にしているサイトはこちらです。

野口悠紀雄の使える!「経済データ」への道案内
http://diamond.jp/list/noguchi_data

さて今回はリサーチに入るステップの前の情報管理の考え方を共有しました。
次回からはいよいよリサーチの手順について説明をしていきたいと思います。