【読書】リー・クアンユー、世界を語る | コンサルサルのぶろぐ-思考、読書、雑感などを語る

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リー・クアンユー、世界を語る/サンマーク出版

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シンガポール建国の父であるリークアンユーの世界観・国際観が語られた書籍。中国、アメリカ、インド、ロシア、シンガポールなど様々な国の現状の課題、未来についてリー・クアンユーの独自の視点で語られている。

シンガポールと言う小国のかつ資源が乏しかった国を、今のような先進国に押し上げた指導者ならでは世界観はおもしろみを感じた。特に「国つくりは急がばまわれ」「リーダーを選ぶ要件はシェルのヘリコプター資質を採用」というのはおもしろみを感じた。

※ 参考書籍
ハイエク「致命的な思いあがり」


※ ヘリコプター資質
本書で語られていたのは分析力、理論的に事実を掌握する能力、エッセンスを引き出して基本事項に集中する能力の3つ。下記は参考Web。

シンガポール政府が採用しているリーダーとしての資質チェックの方法は、
(1) 分析力(現実を論理的に把握し、その重要事項に焦点を当て、原理原則を抽出する能力)
(2) 何ができるかを見極める現実感覚(ただし、pedestrian(凡俗な現実主義者)にならずに(3)に飛躍できる能力が必要)
(3) さらに何を創造できるかをイメージする創造力
の3点をみるもので、helicopter qualities(ヘリコプター資質)と呼ばれ、大手石油会社ロイヤル・ダッチ・シェルの手法を援用したものである。
http://www.clair.or.jp/j/forum/forum/articles/sp_jimu/120_2/INDEX.HTM