| サムスンの戦略的マネジメント (PHPビジネス新書) | |
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サムスンに関する勉強をしたいと思い、手に取った本。
サムスンは日本ではスマートフォンの「Galaxy」シリーズなどでおなじみになったいるが、HPを抜いて最大のIT企業になったという。
元々は「三星商会」という食品などの商社から始まったサムスンは、創業者イ・ビョンチョル氏の「事業報国」「人材第一」「合理追求」の経営理念から始まった。
特に「人材」にはものすごい注力をしており、創業者も「私がしてきた仕事の九十パーセント以上は、人事でした」(P86)と語っている。また体系的人材育成プログラムも確立しており、①創造人 ②世界人 ③学習人 ④社会人の 人材像を定義し、Samsung Business Leadership Program(SLP)やSamsung Global Expert Program(SGP)といったプログラムを用意している。特にSGPの「地域専門家プログラム」は以前私も何かの記事で見たことがあったが、1年間現地に派遣し、仕事をしない代わりに自身で衣食住の環境を自分で探し、現地のネットワークを築いていくプログラムであり、ユニークなプログラムの一つといえるだろう。
また採用に関しても積極的に米国博士号取得者を採用するなどグローバルエリートの採用を積極的に行っている。
また商品開発は基本的にリバースエンジニアリング(キャッチアップ方式)であることや、価格設定もコスト積み上げではなく、引き算方式(マーケットニーズ価格からコスト構造を作る)、デザインへの強いこだわりというのがサムスンの現在の成功の要因であることを学んだ。
一方で東洋経済の10月1日号にも書かれていたが、韓国の競争力の台頭は下請け企業また24時間働くと言われる現場労働者に対する過度なプレッシャーの結果であり、現実的に自殺者が出ている社会現象も見逃すことはできないだろう。
IMF危機後、韓国経済はグローバルで生き残るための方策を考え、その結果として台頭してきたのがサムスンなどの財閥企業である。その功罪を考えながら、日本企業も良き点は吸収すべきであると考える。もう少し「韓国」について学びたいと思わせる一書となった。
飛ぶ鳥を落とす勢いの
