【読書】どうする? 日本企業 | コンサルサルのぶろぐ-思考、読書、雑感などを語る

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どうする? 日本企業
どうする? 日本企業 三品和広

東洋経済新報社 2011-08-04
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本書はハーバードでも教鞭をとった、現神戸大学教授の書籍。
日本経営で重要視されている下記のキーワードに対して、批判的思考で本質を明らかにしている。


成長戦略
イノベーション
高品質
多角化経営
新興国
集団経営


私自身本書読んだ上で、企業経営、組織経営をする上で必要なキーワードは次の3つだと考える。


一つはポートフォリオ。一つだけに集中する事業というのはやはりリスクがあり、その事業が倒れたときに、その組織は消滅してしまう。その為にリスクヘッジとしてポートフォリオ経営をすること。


2つ目に「選択と集中」。これは一つと矛盾するかもしれないが、単純に多角化すればいいというものではなく、志を持った事業に絞り込んで経営を行っていくこと。


3つ目に最近良く使う言葉だが「Edge」。Edgeの利いた事業を2-3できれば組織として持続的に発展していけるのかもしれない。
しかしその2-3のコア事業は常に見直しを図り、新しい事業を実験的に新しいリーダー候補に行わせていくことも重要であろう。
GEやIBMという企業はその点でベストプラクティスなのかもしれない。



下記、印象に残った本書の内容である。


努力によって売上高を変えられると信じ込み、社員を数値目標で煽り立てる計画経営は、いかにも馬鹿げています。P19


売上と利益が単一のセグメントでは両立しえないこと P50 (スウォッチの例)

マーケティングなきイノベーションは空しい P62


世界的に評価の高いピアノを買い集め、徹底的に分析しデータ収集に努めました P88 (ヤマハの例)


ピアノという代物は、やはりピアノを愛する人々が、ピアノを愛する人々のために作る楽器で、そういう世界に効率やら原価やら経営の言語を持ち込むと、何か大切なものが失われてしまうような気がして仕方ありません P97


ピアノの世界標準を握るスタンウェイは、ヨーロッパのコピーをやめて、新しい時代に適合するピアノを一から設計しました。
(省略)志のない事業には限界があることを物語っています。P106


マイケル・ポーター教授は一貫して狙い打ちを支持しています。P115


鉄鋼業界で、「複合経営」と言えば、お手本は神戸製鋼です。P138


主力事業を海外に展開する国際化は経営戦略の有力な選択肢ですから、(省略)「何のために?」という動機付けの部分です。P147


新規事業で未来の指揮官を育てる。(GEの例) P198


経営者に関しては、創業経営者(起業を得意とし、自らの手で巨大起業を創り上げた経営者)と操業経営者(組織の管理を得意とし、社内で昇進を重ね、巨大企業の経営を継承した経営者)の区別が決定的に重要です。P199