マンションがダメなら次は一戸建てだ!と意気込み、
市内で多くの分譲地を抱える地場企業に訪れる。
先日見た大手不動産の営業の女性より3ランクくらい下の頼りなさそうな男性が出てくる。
今イチオシだという建売物件に。
いわゆる旗竿地で、分譲エリアの最奥に位置。
もちろん四方が建物に囲まれており、日当たりは悪いものの、
リビングの天井が一部ガラス仕様になっており、工夫がなされており好印象。
ええやんええやんと二階の窓を開けると、墓。
山田亮一よろしく、口角の片側だけ吊り上げ、ノーサンキューと踵を返す。
そもそも我々夫婦は築35年のボロマンションで貧乏な暮らしをしているため、
家にこれといったこだわりは持ち合わせておらず、明確な欠点がなければよいという所感であり、
であれば建売で十分やね、という認識を妻と共有できたことが収穫。
ちなみに、と概算費用を訪ねてみると、物件価格の5000万円の上に、
外構費や登記移転費用など諸々かかってくることが分かり、その総額は5500万円以上に丸々と膨れ上がった。
これ、しんちく、むり?
冴えない営業マンの悪態をつきながら、家に帰ると、襲い来る冷気。外より寒い。
何を隠そう、我らのマンションには断熱という概念がなく、
ありとあらゆる壁から冷気が押し寄せてくるのである。
「次の冬までには必ず引っ越したい」と、言葉にせずとも思いを共にしたのでありました。