時は7月上旬。待ちに待ったショールーム訪問の日である。

とりあえずLIXILでしょうとのことで、社長と待ち合わせ訪問。

完全予約制で、1組に1人案内のお姉さんが付いてくれるタイプのようだ。

 

まずはキッチンから。

まあ引き出しタイプの収納があればええわなあ、という感じであったが、自動水栓がやけに輝いて見えた。手ぇかざしたらじゃーっと出るやつ。浄水も内蔵されている。

もちろんお値段も跳ね上がるが、妙なテンションに陥ってしまい、水周りは最上位グレードで見積もりをいただくことに。

IHかガスかで少々揉めたが、「IHで美味い中華が作れるのか」という一本槍でガスへと導く。


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(こういう2段引き出しとかにするのにも数万かかるクソ商売)

 


(キッチンのパネルの色も決めるが、フローリングの色さえ決めてないのに分かるはずがなく、無難なものをセレクト。)

 

その後、トイレは標準からタンクレスに、洗面台は引き出し収納仕様にグレードアップ。

浴槽は特にこだわりがなかったので、標準仕様からいらないパーツを削った。

浴室の壁の色を決めてくれというので、標準グレードのカラー展開から、シャワー設置面のみ淡い水色を選択。

 

社長が「夏に決められる方は大体、水色選ばはるんですよねえ」となぜか得意気だったので、足を踏んでおいた。

 

カップボード(キッチンの背後に置く食器しまうやつね)は炊飯器が中段くらいに置けるやつを選択。

炊飯時用に換気扇が内蔵されているモデルもあったが、終盤でアドレナリンも切れてきていたため、流石にいらんとシンプルモデルに。

 

2時間程度で終了し、後日工務店を通じて見積もりが届くとのこと。

思ったより疲れたので、あとは既に予約をとってもらっているTOTOだけでよいと伝える。

(本当はクリナップが見たかったが、郊外にしかショールームがなかったため足重。)

請負契約締結当日、前金の10万円と実印を持って事務所へ。

前回は自分が鳥類の一種であることをひしひしと感じていたが、今回はそうとは感じなかった。

ちなみに前金が10万円なのは、低金利で住宅ローンを借りられることを前提に、極力フルローンに近付けたいという目論見。

(少なくとも余剰金は金利以上の利率で回せるはずという目論見。)

 

判子を押しまくり、無事請負契約締結。

つまり、これで土地の売買契約は成立し、後に引き返せなくなった訳である。

こうなったら後はとことん気が済むまで、お財布と相談しながら理想の我が家を追求するのみである。

 

自分が工務店なら、請負契約締結したからにはガンガン強気に塩対応していくが、先方は引き続き低姿勢で居続けてくれている。ありがたい。

(パントリーと玄関収納は可動棚でとか、リビングと寝室は天井付の引き戸で、とか言っても相変わらず無料で受けてくれる。)

 

次回はようやくお待ちかねのショールーム見学である。

事前に工務店の標準設備を冊子で示され、キッチンならこの中から、トイレならこの中からと選ぶことができる。

グレードは分譲マンションレベルで、そのままでも十分恥ずかしくないレベルではある。

(ちなみに選ぶのはキッチン・トイレ・洗面台・浴槽の4つ。それぞれ4~5社くらいずつが載っている。)

 

社長も付いてきてくれるということで、とりあえずLIXILとTOTOの予約を取ってもらう。

何か希望ある?と妻に問うと、まあ見てから決めるわ、と楽しみにしていた割には適当なご様子。同感です。

嫌がらせのような大量の宿題メールを送り付けたのち、わずか24時間足らずで修正案を返してくれる敏腕社長。

もしかして俺ら以外に受注してるとこないのか?と妙な勘ぐりをしてみたくなる。

 

間取りはいい感じにまとめてくれたので、これでいいかと思っていたところ、妻のこだわりが発露してくる。

パントリーは絶対欲しい!ここにニッチ!ここにもニッチ!とipad片手に暴れ回る。

 

そんな我々にも社長は快くやりますやりますと対応してくれる。

 

ちなみにおいくらで…?と子犬のように尋ねると、

「無料でやりますよ」と菩薩のように光り輝く社長。

ちなみに2階バルコニーに水栓とかって…?と小鹿のようにも尋ねてみると、

「まあ今のうちに言うていただけたらタダでやらせてもらいます」、と。

 

ヨッ!2級建築士!

 

後日、社長と二人で打ち合わせをしている際、

「若い女の人はインスタばっか見よるんで、大体同じこと言わはりますわ」と言っておられた。

確かに妻のネタ元はほぼインスタである。

 

「次は無垢材とかランドリールームとか口にしないように釘差しときます」と伝え、建坪も定まったところで次回は請負契約を結ぶことを約束。信じてるぜ2級建築士。

2週間ほどが経過し、週末に初の工務店に。

小綺麗な戸建タイプの事務所。打ち合わせ室にでかい灰皿が置いてある。打撃戦があるのか?

 

契約の時に来てくれた社長(2級建築士)が対応してくれ、これからの流れを説明していただいた。

ざっと書くと以下のとおり。

 

①間取り決定⇒建坪算定

②工務店との請負契約締結

③内装・設備等の打ち合わせ

④着工

⑤決済・登記移転(工務店・仲介・司法書士立ち会い)

⑥引渡し

 

内装・設備のグレードアップは請負契約内には含めず、追加工事という形で積算されるとのこと。

とりあえず間取り決めようぜ!ということで、間取りパターンを3種類提示してもらう。

 

拝見すると、絶妙にどれもあと一歩の間取りである。

「とりあえず持って帰ってもらって、指示出してもらえたら。」とのことだったので、家に帰って検討を重ねる。

 

いざ自分で間取りを決めるとなると、これがなかなか難しい。

2階にトイレは要るのか?駐車スペース確保できるか?パントリーいるのか?ウォークインクローゼットってあった方がいいのか?など、悩みは尽きない。

 

とりあえず、今の間取りに足りていない要素を羅列し、

「この辺を具備したええ塩梅のやつ、よろしく」とメールを送り付ける。

翌週末のこと。

100万円もの大金を怯えながら運んでくる自分の姿は、アヒルやカモのように映っていただろうか。

 

以前から少し揉めていた話がある。それは仲介手数料の件。

今回、仲介業者と取引を行うのはあくまで「建築条件付き土地」であり、建物については別途工務店と請負契約を締結する。

そしてそれに要する手数料は、400万円超の売買金額であれば、宅建法で「物件価格(税抜)×3%+6万円+消費税」とその手数料の上限が決められている。

 

しかし、相手方から示された仲介定数料は、なぜか物件価格が「土地+建物」で算定されている。

 

今回、仮に2000万円の土地を取引したとすると、本来の仲介手数料は、

{(2,000万円×3%)+6万円}×1.1=72.6万円となるはず。

提示された仲介手数料の額はその倍ほどに膨れ上がっていた。

 

最初に示された時にも強烈な違和感があり、

「仲介手数料って建物価格も込みなんですか?」と尋ねると、

『建築条件付き土地は建物とセットとなるので、そうなりますね。』と回答があった。

 

家に帰って調べてみると、そんな訳ないことが分かる。

全国的にも、何かと理由を付けて建物代金も物件価格に含めようとするやり口は横行している様子。

 

そこで今回、手付金の100万円を懐に抱えながら、

「建物価格も含まれるわけないっすよね。」

「そもそもこの時点で建物価格が決まってるわけじゃないのに、何を根拠にこの手数料を算定しているわけですか。」とでると、

『確かに宅建業法はそうですが、差額は建物コンサルティング料ですね。そのように修正します。』と宣うチンピラ。

 

何がなんでも法外な手数料を取りたいご様子。

 

「具体的にコンサルって何すんの?工務店との打ち合わせに毎回来るわけ?」

「お前に何の権限があって、建物のコンサルティングをしようとしているのか」

「そもそも宅建業法で、コンサルはお前がタッチできる領域ではないと定められてますが。」

「せめて宅建免許取ってから言え。」

 

と冷静にお伝え申し上げると、チンピラはバツが悪そうに、

『まあ決済するまでは、あくまでも目安の金額みたいなもんですから…。』とややテンションが下がった様子。

 

こちらは法令に準拠した金額しか払う義務はないことを念押しした上で、

虎の子の100万円を差し出し、ひとまず建築条件付き土地の売買契約を締結する。

ここで工務店の社長が登場し、打ち合わせの日程を確認。

 

チンピラ営業部長は「じゃあこれ以降は、工務店さんの事務所で打ち合わせをお願いします。」と宣う。

その満足気な顔からは、建物をコンサルティングするという意思は1ミリも感じ取れなかった。こいつは後で法的に殺すことを決意。