大学四回生にもなると随分夏が得意になった。ずっと夏は苦手だった。夏をどう過ごそう、というイメージがずっと湧かなくてどれだけ友達がいてもイメージが湧かなくて漠然と過ごしていく日々がどうしても苦手だった。今も夏の日々を思うように掴めずにいる。だけど、夏が指と指の間からすり抜けていくような毎日のこの感じがたまらなく好きになった。クーラーのよく効いた10坪ほどの鬱屈な事務所で暇を持て余す自分と、マイアミビーチで膨らんだ股間を持て余すアホな学生を対比させる。随分と夏が得意になった。
しばらく実家に帰ったり京都に帰ったりを繰り返していました。今年の帰省のほとんどは両親と猫と過ごした。実家最高。うなぎも寿司も焼肉も食べさせてくれた。実家最高。
今年もマサキの墓参りに行った。今年も茹だるような暑さの中同じような面々で墓石に拝んだ。18歳のお前が好きだったブルースカイは10分で熱燗になった。焼肉食べてボーリングして帰った。18歳のお前が22歳の俺らを繋ぎとめてくれている夏の感じがしますありがとう。