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映画を中心にエンタメ、旅などを紹介しています。

 90年代を舞台にテレビ番組に夢中になるオタク少年が主人公の「テレビの中に入りたい」。


 彼は週末に放映される「ピンク・オペーク」というテレビ番組に夢中。

 

 でも、夜遅い番組なので、自宅では見せてもらえない。ある日、やはり、この番組ファンの女の子と知り合って、彼女の家で見せてもらうことになる。これで二人は親密になるけど、彼女の性の対象は女の子。彼は相手にはされていない。

 

「テレビの中へ入りたい」★★★☆☆

 

 アメリカ映画の系譜の中に「おたく」の男の子が登場する映画がある。でも、80年代までは、それは色付け的な存在で脇役。


 典型的なのは「アメリカン・グラフィティ」のチャールズ・マーティ・スミス。基本はいじめられっ子。

 

 それが90年代以降、主役に躍り出る。典型的なのがリック・モラニス。84年の「ストリート・オブ・ファイヤー」「ゴースト・バスターズ」では典型的ないじられ役だった。しかし、主演した89年の「ミクロキッズ」が大ヒット、シリーズ化された。情けないパパが主役に躍り出たのだ。

 

 21世紀、ジャック・ブラックの登場で、オタクは主役に躍り出た。そんな時代の趨勢を背景に描かれたオタク少年の人生。都会ならば、オタク気質が花開いたかもしれないけど、舞台になるアメリカの田舎町では、21世紀になっても、オタクは隅に追いやられたまま。そんな悲哀が描かれている。

 

 やっぱりテレビの中に逃避行できたら、良かったのにね。

 宮本輝が2020年に発表した小説「灯台からの響き」。板橋の中華そば屋の主人が妻を亡くし、独り身になる。


 ある日、灯台を描いたハガキを見つける。それをキッカケに灯台めぐりをスタートさせる物語。

 

 千葉犬吠埼、三重・愛知の伊勢湾をまわり、青森、龍飛岬などに行く。そして、出雲の日御碕へと、灯台めぐりの旅は続く。

 

 クライマックスは出雲の日御碕灯台。ここは高さ日本一で、世界の灯台百選にも選ばれている名灯台。


 この小説読んで嬉しかったのは、今年の夏に、その灯台に行っていたこと。

 

 この灯台へ行ったのは偶然だった。出雲大社へ行きたくて計画した旅。調べてみると地元の観光協会が運営する観光バスがあった。


 これが大社を中心に出雲の魅力を紹介してくれるバスだった。

 

 その過程で行ったのが日御碕灯台。この観光バスで案内されければ行かなかった場所。それが世界で選ばれる名灯台だったなんて。

 

 この物語に登場する伊勢湾のフェリーにも乗ったことがある。主人公が宿泊する伊良子岬のホテルも経験済み。


 灯台めぐりはしていなけど、小説に出てくる場所、かなり、知っていたので、絵がすぐに浮かんで来た。

 

 それにしても日御碕灯台は美しかった。威風堂々としていて、当日の青い空に映えていた。




 NHKでドラマ化されていたオダギリジョー出演の「オリバーな犬」。その劇場版が公開中。オダギリジョーは監督、脚本、編集まで担当してオリバーを演じている。



「THE オリバーな犬(Gosh!)このヤロウMOVIE」★★☆☆☆

 

 オリバーくんのファンミーティングみたいなノリ。でも、オリバーの登場シーンは少ない。


 話は佐藤浩一演じるスーパーボランティアのコニシさんが中心。

 

 NHKドラマ、ちゃんとは見ていない。でも、この話の面白さって、オリバーがとんでもキャラで、それをオダジョーがゆるゆるに演じているところのはず。

 

 そのオリバーと池松壮亮演じる一平との掛け合い。さらに麻生久美子演じる冴子の真面目そうなのに、妙なオフビートさ。それが今作、前半ちょっとだけ。

 

 ファーストシーンで登場する深津絵里の歌は魅力的。深津絵里って、こんなに歌うまいのかと感心した。


 しかも、歌うのは、エゴ・ラッピンの名曲「色彩のブルース」。こんな難しい歌を本格的なジャズシンガーのように歌う深津絵里。彼女が1曲でなく、もっと歌ったら、★はもっと増えた。

 

 佐藤浩一、鹿賀丈史、吉岡美帆、嶋田久作、永瀬正敏、森川葵、高嶋政広などなどの豪華出演者(さらに柄本明とか、橋爪功など多数のカメオ出演者)はちょっとムダ。


 お遊びは、作っている側は楽しいけど、お金を払って見る観客には微妙。

 宮本輝が2020年に発表した「灯台からの響き」。妻を失ったシニア男が、あるキッカケで灯台めぐりをする。そのキッカケとは数年前に妻に届いた灯台の絵が入ったハガキ。

 

 送り主が描いた灯台のイラスト。しかし、妻は送り主を知らないという。「ハガキが届きましたけど、人間違いではないですか?」という返信を出す。しかし、戻ってこない。ならば、差出人には渡ったはずだと考えられる。でも、なぜ送られて来たかは、謎のまま。

 

 そんなハガキの存在はすっかり忘れていたのに、ある日「神の歴史」という本を読もうと思って取り出すと、そのハガキが挟まれていた。

 

 死んだ妻は何のために。そんなハガキを本の間に挟んだのか?そして、改めて気になる灯台の絵。妻を亡くし、家に籠って、暇なシニア男は、突然、全国の灯台をめぐる旅に出ようと決める。

 

 板橋の中華そば屋の主人公。高校を中退して、父親から厳しい修行を受ける。結婚もして、職人としても、一人前になった時に、友人からキツい言葉を投げかけられる。

 

 「いくら、職人でも、教養のない奴の仕事は中身に深みがない。今のお前はそれ。だから本を読め。教養を身につけろ。」そんな言葉に反発を覚えるが、一理ありと読書を始める。

 

 それで読む楽しさを知る。出てくるのは島崎藤村の「夜明け前」そして森鷗外の「渋江抽斎」。

 




 「渋江」は、評伝文学の傑作と評価を受ける森鷗外の代表作。「夜明け前」は日本の自然派小説を代表する名作。


 藤村の小説は、今日も読み継がれているが、「渋江抽斎」とは渋い。主人公の読書へののめり込みの深さ、真剣さを表している。

 

 中華そば屋の2階は、この主人公の書斎と化して、800冊の本に囲まれた生活をしていると描写される。


 宮本輝、彼が作家だからこそではあるけど、今どき軽んじられている教養の大切さを伝えている。

 

 

 韓国映画「君の声を聴かせて」。主人公は大学を卒業したのに、就職できない男子。実家はパパ&ママ経営のお弁当屋さん。遊んでいないで、弁当配達でもしろと言われて、いやいやながら行ったプールで理想の女の子に出会う。

 

「君の声を聴かせて」★★★★☆

 

 今どきの韓国映画と、期待しないで観た。主人公の男の子の特技は手話。プールで出会った女の子は聾唖のようで、手話で話をしている。

 

 彼女の妹は水泳の選手。パラの枠でなく、一般の選手としてオリンピックをめざして練習に励む日々。姉はそんな妹の大きな夢を叶えたいと必死。

 

 しかし、住んでいるアパートに火事が起こる。聾唖の妹は避難勧告が聞こえずに、逃げ遅れる。命は取り留めたけど、肺に問題を抱えてしまう。それは水泳選手としては大きな障害。それをキッカケに姉妹の関係もギクシャクする。

 

 最初は安い青春映画かなと思っていたけど、意外に骨格のしっかりした物語展開。最後のオチも見事。

 

 うまくできた映画だなと思ったいたら、台湾映画のリメイクなのだそうだ。ならば、オリジナルが気になる。

 朝ドラ「あんぱん」。異例の放送終了直後のスピンオフドラマの放映。これが、また、良く出来ていた。個人的に一番嬉しかったのは藤堂日向演じる六原栄輔の登場。もちろん、モデルは永六輔。

 

 スピンオフでは、大森基貴演じる、いせたくやがスランプになりところを、なにやらチャカすために登場する。

 

 永六輔といえば、中村八大とのコンピで第1回レコード大賞受賞曲「黒い花びら」や坂本九の全米ヒット作「上を向いて歩こう」さらに2度目のレコード大賞受賞曲になった「こんにちは赤ちゃん」などで有名。

 

 しかし、今回はあくまでも、いずみたくとやなせたかしの交流が中心の展開なので、永六輔(六原永輔)が登場するのは、ミュージカル「見上げごらん夜の星を」に絡むシーンだけ.

 

 この藤堂日向の永六輔が、あまりも、永六輔だったので、もっと、もっと、見たいと思っていた。さすが中園ミホさん!スピンオフでは藤堂日向演じる永六輔を再登場させてくれた。

 

 藤堂日向の永六輔、若かりし頃に永さんって、こんな感じだっただろうなと思った、これは長い間、永六輔ファンがいうのだから、間違いない。

 

 このドラマを見て「だれかと、どこかで」「土曜日ワイド」などの永さんのラジオ番組を思い出した。

 

 こだわりの含蓄。その屁理屈ぶりが、いかにも永さんで楽しかった。そんな楽しさを思い出させてくれた「あんぱん」スピンオフ。

 

「黒い花びら」でレコード大賞を受賞した時、26歳。ミュージカル「見上げてごらん」が27歳。同じ年に2度目のレコード大賞受賞。「上を向いて歩こう」は、その翌年。まさに、早熟の天才。

 

 この人が凄いのは、早熟だけでなく、生涯を通じて天才だったこと。(晩年には「大往生」がベストセラーになり、社会現象化)

 

 中園さん、藤堂日向くん主演「永六輔物語」をスペシャルドラマで書いて下さい!

 新・朝ドラ「ばけばけ」。最初は小泉八雲を取り上げているというので少しばかり期待した。でも、難しい素材なので大丈夫かな?という懸念もあった。

 

 今年の夏「ばけばけ」の世界を予習したいと思い、出雲まで行った。初めて行く松江。ドラマにも登場する国宝の松江城、もちろん(記念館になっている)小泉八雲邸にも行った。

 

 

 

 

 ドラマの冒頭のシーンは記念館で紹介されていたエピソードなので、既視感さえ感じるように見た。


 それでも、不安が消えない初回だった、まだヒロインの子供時代。明治の初期から物語は始まった。文明開花の時代。ヒロインの父、祖父は武士気分が抜けずに、時代に乗り遅れている。

 

 この父を演じるのが岡部たかし。直近の朝ドラで3回目の登場。「ブギウギ」で注目度が高まり「虎に翼」に抜擢された時は驚いた。こんなに短期間にヒロインの父を演じた俳優などいなかった。

 

 岡部たかしには、好感を持っているけど、3度目の登場は安易なのではないか?しかも、どれも似たタイプの役。


 祖父役は小日向文世。この人もいい俳優だけど、朝ドラでの登場というと、凡作「まれ」のパティシエを思い浮かべてしまう。

 

 さらに母親役の池脇千鶴。若い時の可憐さがなくなって、すっかり、おばさん役が定着している。どんどん肥えて、今回は着物を着る役なので山村紅葉かと思った。

 

 いい俳優を揃えているのに、何かが噛み合わない。せめて1週目は完走と思ったけど、4日目に脱落した。


 あの主題歌も、へんにマッタリとして嫌い。前作の主題歌は散々、けなされたけど、個人的には歌詞も良かったし、サウンドも冒険したと思っている。

 

 今作はこの主題歌のように全体がユルい。関西制作ドラマにありがちな失敗作の匂い。「おむすび」から2連敗?(吉沢亮や板垣李光人登場前にアウトなんて!)

 

 と4日目に思ったけど、週末の金曜日、見たら、いきなり大人編になって、テンポも良かった。岡部たけしは相変わらずポンコツだど、金曜の回はそれで笑えた。さて、今週はどうかな?

 ウェス・アンダーソンの新作「ザ・ザ・コルダのフェニキア計画」。主演はベニチオ・デル・トロ。謎の王国を支配する富豪が命を狙われる。それをサバイバルするストーリー。



「ザ・ザ・コルダのフェニキア計画」★☆☆☆☆

 

 新作のたびに話題になるウェス・アンダーソン監督。でも、毎回、そんなに面白い?


 作っている側は面白いのだろう。それにお金を払わないで観る人も。

 

 週末、時間をやりくりして観る普通の

映画ファンにはキツい映画。一体、何の話かもわからない。


 デル・トロは魅力的な俳優。それに驚くのは、次から次へと登場するカメオ出演のスターに豪華さ。

 

 トム・ハンクス、スカーレット・ヨハンセン、ベネディクト・カンバーバッチ、ウィリアム・デフォー、ビル・マーレー。そしてフランスからはマチュー・アルマリック、シャルロット・ゲンズブール。

 

 そんなスターが大挙して登場しても、話の展開には貢献しない。むしろ、画面が華やかになればなるほど、虚しく感じる。どうもウェス・アンダーソン、持ち上げれ過ぎなのではないか。

 

 こういう類のオフビートさが評論家などに持て囃されるはわかる。でも一般の観客が満足して映画館を後にできるかは別。作者の満足よりも映画で優先されるのは観客の満足なのではないか?

 二子玉川周辺で開催される多摩川の花火大会。

コロナ前は8月開催だったのが、コロナのお休みを挟んで、再開されると何故か、10月開催になった。


 今年は10月4日。最近は地球温暖化の影響で、10月でも夏模様のこともあるけど、今年は雨模様。


 そんな中、開催された多摩川花火大会。








 

 多摩川の川幅が広いので、それなりに大きな花火。迫力はある。


 でも、秋の花火って!ちょっと物悲し。


 花火に関しては、幼少のころ、豊島園の花火をひと夏の間、自宅のベランダから堪能できたので、麻痺している。


 毎夏、毎週2万発の花火を自宅のベランダから見ることができた。今から考えると、申し訳ないほど、贅沢な環境だった。


 今まで見た中で、印象的な花火の思い出。何故かタイ。ひとつは恒例の大晦日のチヤオプラヤー川の花火。それに前の国王さまの誕生日、12月の花火。



 日本への帰国で空港に向かう夜、王室の近辺で上がる花火。高速から見る花火、思いがけないことも加わって、より美しく感じた。


 それにミレニアムの時のパリ。エッフェル塔から飛び出した花火。さすがフランスのセンス!



 ビートルズを育てた伝説のマネージャー、ブライアン・エプスタインの伝記映画。リバプールで家具屋を経営するユダヤ人一家に生まれたエプスタイン。しかし、彼は家具屋に飽き足らずレコードショップを開設する。それが大当たり。そこで、まだ無名のビートルズを知り、彼らのマネージメントをしようと思い立つ。



「ブライアント・エプスタイン 世界最高のバンドを育てた男」★★★★☆

 

 当然、エプスタインを通したビートルズの裏話の映画なのだろうと思っていたら、後半はまったく違う展開に。ブライアンがゲイであることに苦しむ物語だった。

  

 予告編では、その部分はまったく割愛されていたので、本編を観て、驚いた。ビートルズの音楽映画を期待した人には物足りない内容だったのではないか。

 

 しかし、60年代にイギリスでゲイであることの苦悩。それは深いものがあった。何せ、警察につかまるような案件なのだ。それだけに、脅迫にあったり、お金を騙し取られたりする。

 

 栄光の影。そんなプレッシャーがあったのでエプスタインは薬に走り32歳の若さで亡くなる。今のカムアウトも当たり前の時代なら、考えられない状況。それも、わずか半世紀前なのに、まったく状況が違う。それが逆にリアル。


 良かったのは、若いビートルズを演じた役者さんたち。レノン、ポール、ジョージ、リンゴ、それぞれ似ている。


 ビートルズのファンにとって不満だろうと思うのは流れる楽曲が少ないこと。予算の問題もあったと思うけど、エプスタインの話を強調したくて、ビートルズの楽曲は抑えめだったのだろう。