90年代を舞台にテレビ番組に夢中になるオタク少年が主人公の「テレビの中に入りたい」。
彼は週末に放映される「ピンク・オペーク」というテレビ番組に夢中。
でも、夜遅い番組なので、自宅では見せてもらえない。ある日、やはり、この番組ファンの女の子と知り合って、彼女の家で見せてもらうことになる。これで二人は親密になるけど、彼女の性の対象は女の子。彼は相手にはされていない。
「テレビの中へ入りたい」★★★☆☆
アメリカ映画の系譜の中に「おたく」の男の子が登場する映画がある。でも、80年代までは、それは色付け的な存在で脇役。
典型的なのは「アメリカン・グラフィティ」のチャールズ・マーティ・スミス。基本はいじめられっ子。
それが90年代以降、主役に躍り出る。典型的なのがリック・モラニス。84年の「ストリート・オブ・ファイヤー」「ゴースト・バスターズ」では典型的ないじられ役だった。しかし、主演した89年の「ミクロキッズ」が大ヒット、シリーズ化された。情けないパパが主役に躍り出たのだ。
21世紀、ジャック・ブラックの登場で、オタクは主役に躍り出た。そんな時代の趨勢を背景に描かれたオタク少年の人生。都会ならば、オタク気質が花開いたかもしれないけど、舞台になるアメリカの田舎町では、21世紀になっても、オタクは隅に追いやられたまま。そんな悲哀が描かれている。
やっぱりテレビの中に逃避行できたら、良かったのにね。





















