ガッツ石松さんが亡くなった。76歳という年齢を聞いて、実はもっと年上だと思っていた。結構若かったのだ。ニュースなどの訃報では「OK牧場」の人みたいな伝えられ方。
もちろんボクサー引退してからのタレント/俳優の活動も伝えられたけど、いまいちピントがずれているよう感じた。ガッツさんがチャンピオンになったのも、50年以上前だし、伝える側でも、ガッツさんの活躍をきちんと把握している人なんていないのだろうか。
若かりし頃のガッツさん。強烈なイメージだったのは、ボクサーとして伸びざかりだった頃に起こした「池袋事件」。ガッツさんが池袋で乱闘騒ぎを起こして(暴力団と思われる)多勢を相手にして2人を完全にノックアウト。
当時は新聞などでも大きく報道された。そんな事件で有名になったガッツさんがボクサー資格を剥奪されることなく、チャンピオンになった。当時のボクシングの中継は人気で、視聴率は巨人戦並みがそれ以上だった。
映画の「ロッキー」のように期待されないボクサーがチャンピオンになったガッツさん。三度笠で登場する姿もユーモラスだった。
引退後は俳優・タレント業へ。印象的だったのは88年の「太陽の帝国」と89年の「ブラックレイン」。ガッツさん立派なハリウッド映画に出演した俳優なのだ。
監督はスピルバーグにリドリー・スコット。1流監督が認めた俳優。日本ならガッツさんの知名度でキャスティングされたと思うけど、これがオーディションで選ばれたはず。どちらの映画も出演シーンはすくないけど、すごく印象にのこる演技だった。
それに橋田ドラマ。大河では「おんな太閤記」それに「いのち」朝ドラでは「おしん」。俳優の好みにはうるさかった橋田壽賀子先生。(嫌いな俳優は殺しちゃう!)なんども起用したのは、ガッツさんを認めたから。(NHKだけで、TBSドラマに登場しないのは石井ふく子には好かれていなかったからだろう)
でも1流のクリエーターに愛されたガッツさん。それだけ抜群の存在感があった。(演技は上手とはいえなかったけど)
