26年スクリーンで観た映画115「サムライ」クールで、無口なドロン。ハッピーエンドは似合わない。 | con-satoのブログ

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 1967年、今から60年前の名作「サムライ」が4Kリマスターで再公開。監督はジャン・ピエール・メルヴィル。メルヴィル晩年のノワール映画の名作と知られた作品。


 主演はアラン・ドロン。この時。ドロンは32歳。「太陽がいっぱい」でスターになり、若きスターとして一番美しかった時。そのドロンの美しさを十二分に活かした作品。

 

「サムライ」★★★★☆

 

 とにかくドロンがかっこいい。シブいスーツにトレンチコート。ファッション誌のグラビアみたい。メルヴィルがドロンに惚れ込んだんだろう。ここまで主演男優を美しく撮った映画はない。 

 

 

 ドロンが寡黙というのがいい。決して演技巧者ではないドロンに余計なセリフは言わせない。「君は存在しているだけでいいんだよ」という監督の声が聞こえてきそう。

 

 

 そのドロンが縦横無尽に動く60年代のパリの街も魅力的。(この時代にパリに行ってみたかった)警察という行政組織をあざ笑うかのような展開。でもラストは収まるべきところに収まる。(ドロンにハッピーエンドは似合わない)

 

 ドロンの妻、ナタリー・ドロンも重要な役割で登場するけど、添え物的な扱い。この映画の女がみんなそう。あくまでも男の映画なのだ。その中で輝く、悪の花のドロン。