最近は電車の中では携帯をパックに納めて、出来る限り本を読むようにしている。ブックオフなどに立ち寄っては、買いだめ。その本の山から一冊選んで通勤電車へ。
最近読んだのは横山秀夫の「顔/FACE」。これは短編集だった「陰の季節」の中の1編で、主人公だった婦警だけを主人公にした続編。
「陰の季節」では塗り似顔絵描き婦警だった平野瑞穂。彼女が「陰」の時に起こった騒動を受けて、広報へ左遷されるところから物語が始まる。
平野は、嘘の似顔絵を上司から強要されて書かされて、新聞には「お手柄婦警さん」と報道されたことをきっかけに起こった騒動。彼女が描いた似顔絵が実は全然似ていなかったのに、似顔絵がきっかけになったと報道されてしまった。上司は犯人逮捕後に犯人の写真を見せて「そっくりに描け」と命じたのだ。
それがきっかけで彼女は逃走、騒動になった。この「顔」では、その後、半年休職、復帰して、広報に左遷されていることになっている。
しかし、広報でも男社会で「女」は邪魔者扱い。そんな中、彼女なりの機転で事件に向かう姿が描かれる。広報から、電話相談係、そして刑事に移動する。
それが物語に変化を与えている。どこに移っても「女は邪魔」という扱いは変わらない。ヒロインはその対応にメゲたり、気丈に戦ったりする。
相変わらず、横山警察小説はリアリティがあって濃厚、堪能した。
