24年映画は映画館で160「東京ランドマーク」今の独立系日本映画らしい低予算の秀作 | con-satoのブログ

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 俳優の毎熊克哉がプロデュースに関わっていると話題になったengwaプロジェクトの映画「東京ランドマーク」。主演は日本のインディペンデント映画の雄のような存在になっている藤原季節。

 彼が演じるコンビニ店員の稔と、遊び友達のタケ、家出JKの桜子の奇妙な共同生活が描かれる。

「東京ランドマーク」★★★★☆

 主人公の稔も友人のタケも覇気のない人生を過ごしている。漂うような生活。父親のDVから逃げてきた桜子も目的のない放浪生活。

 都会ならそれでも生きられる、そんな肯定感が何故か笑える。リアルにそばにいたら「マジメに働けよ」と文句をいいそうな稔とタケ。でも、この二人の無責任さ、何故か憎めない。

 もしかして、これって令和の植木等的グータラな生き方なのではないか!とさえ感じた。その点、父親からDVされている女子高生の桜子の方がリアルに生きている。

 上映時間は79分。これで十分に伝えるべきことは描かれている。予算のなさをアップなどを多様してテンポよく、センス良く見せた監督。これから期待できる、このプロジェクトチーム。

 完成から6年も経っての、やっとの一般公開らしいけど、今年作ったみたいなフレッシュな仕上がり。劇場をあけた新宿K'sシネマも貢献度高い。