音楽の守備範囲は広い。クラシック、ソウルから歌謡曲まで、ジャンルを気にしないで「好き」と思った音楽を聴いている。
ダイアナ・ロスと松田聖子が同じ場所にいる。マリア・カラスと美空ひばり、ピアスだって自分にとっては同列にいる。マービンとドミンゴも同じ。聴かないのは演歌とロック。それでも都はるみ、石川さゆりは嫌いじゃない。
さて、そんなジャンルの中でアルバムを買う時、躊躇するのはジャズ。ダイアナ・クラークなら最近なので、どんなアルバムか知っている。サラ・ヴォーンなら何でもOK。しかし、他のアーティストだと、基本的なジャズの知識がないので、どんなアルバムなかの、想像して買うしかない。
ジャズでもモダンジャズなんて全然わからない。好きなのはジャズヴォーカル。その中で、アルバムを買ってもハズレがないなと思うのはヴォーカルグループの「マンハッタン・トランスファー」。男性2人女性2人のグループ。俗に「マン・トラ」と略されている。
このマン・トラのアルバムを、先日ディスクユニオンで買った。ジャズヴォーカルのコーナーでもマン・トラの在庫って通常はそんなに多くは揃っていない。
日本のコアはジャズファンには、彼らの路線ってポップ過ぎて人気がないのだろうか。この日行った新宿のディスクユニオンには珍しく数多くのマン・トラのアルバムが揃っていた。
その中で「こんなアルバムもあるんだ!」と手に取ったのが「チャック・コリア・ソングブック」というタイトルのアルバム。2009年なので比較的!に新しい作品。チャック・コリアってもちろん有名なジャズマンだけど、コリアの曲で思い浮かぶことがない程度のジャズ知識。
さすがに渋い内容のアルバムだった。何度も聴きかえして、やっと世界観が沁みてくる、そんなアルバムだった。ジャズって奥深い。
このアルバム、マン・トラの結成40周年記念アルバム。その記念アルバムにチャック・コリアを取り上げるなんて、やっぱりマン・トラは只者じゃない。