24年映画は映画館で145「ハピネス」こんな駄作を映画館で観せられるのは悲しい | con-satoのブログ

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 蒔田彩珠と窪塚愛流が共演している恋愛映画「ハピネス」。蒔田は心臓の病気で余命いくばくもない。映画は彼女が「あと1週間で私は死ぬの」と彼に告げることから始まる。

「ハピネス」☆☆☆☆☆

 監督は篠原哲雄。篠原監督ってこんなに下手で雑な人だった?と疑問に思うほどダメな映画だった。一種の難病モノなのだけど、その切なさも、命の重さも何も感じさせない映画。

 命をテーマにしているのに、その命を軽く描いているのは、許せないとさえ感じた。

 一番、腹が立ったのは、彼女の容態がバスの中で急変した後のシーン。もう死にそうなのに、病院にも行かずに、彼の自宅へ行く。そのことを両親にも伝えない。そして翌朝、彼女は死ぬ。それを確認した彼は彼女が好きだったロリータファッションで包む。

 こんなリアリティのない死って、あるか?これなら彼は警察行きだよ。余命を告げるファーストシーンからずっと、命を軽んじた描写ばかりで、呆れているので、このシーンもアホかと思うだけだけど。

 それにしても、今年の日本映画、この程度のダメ映画も多い。佳作揃いだった昨年とは大違い。

 窪塚くんの息子さんは、あれで俳優なの?なレベル。パパの役者DNAは遺伝しなかった。

 「朝が来る」や朝ドラ「モネ」で暗い女の子を上手に演じていた蒔田彩珠。上手な人なのに、この役は似合わない。顔が地味なのでロリータが映えない。

 これほどの駄作は劇場公開する価値がない。お金はともかく時間の無駄。それにしても、本当にこの作品、あの繊細な「深呼吸の必要」を撮った篠原監督の作品なの?