忘れられない昭和の名優たち②ワンシーンでも強烈な存在感がある名脇役、花沢徳衛。 | con-satoのブログ

con-satoのブログ

映画を中心にエンタメ、旅などを紹介しています。

 BSなどで盛んに放映される昭和のドラマ。これらの作品を見ると、さすがに脚本がしっかりしているし、上手い役者を使っている。

 特に脇役。昔はいい脇役が多かった。ワンシーン登場しても「待ってました!」と声を掛けたくなるような名優たちがいた。

 そんな名優の中でも好きなのが、花沢徳衛。日本映画を劇場で見るようになったのは70年代のアイドル映画。なかでも山口百恵主演作は毎回欠かさず観ていた。そんな百恵主演の第2作「潮騒」に出演したのが、花沢徳衛。三浦友和が働く小さな漁船の船長。こんな役がぴったりとくる人だった。


 テレビドラマでは相撲をテーマにした朝ドラ「ひらり」の母方(伊東ゆかり)のおじいちゃん。下町の頑固親父。東京弁の滑舌の良さが、ドラマの下町感を引き立てていた。

 生涯何本か数えきれないほどの映画、テレビ作品に出て、目立った賞を受賞もしていないけど、これほど鮮明に記憶に残る脇役俳優はいない。

 基本、悪役顔なのに、不思議と、この人の悪役の記憶がない。いつも人のいいオヤジそんな印象が強く残る名優。