BS11で再放送がはじまった「なつぞら」に実父を重ねて号泣してしまった。 | con-satoのブログ

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 朝ドラ100作目の記念作として制作された広瀬すず主演の「なつぞら」がBS11で再放送されている。今回は毎週火曜日に6話を放映。つまり、1週間分を一気に見せる。

 1話から6話までは、朝ドラのいつものパターンで子供時代から始まる。このドラマ、この子供時代がよく出来ている。主人公「なつ」が健気。でも、弱々しく健気なのではなく、強い意志をもった女の子というがいい。演じる子役の女の子もうまい。

 不幸な運命に翻弄されるのではなく、自分の意志を持って生きる。この幼いヒロインを見て、自分の父親を重ねてしまって、泣けた。

 ヒロインと同じように、父親も5歳の時に人の家に入り、農作業を手伝いながら学校に通った。なつは戦争孤児だけど、父親の場合は戦前の話で、炭坑夫だった自分の父親に捨てられて、親戚を頼った。

 ドラマで健気に酪農を手伝うなつの姿を見て、父親も(親戚といえど)他人に世話になって「働かないもの食うべからず」と生きてきたのだと思う。

 5歳まで父を育てた炭坑夫だった祖父。なぜ父を5歳まで育てたかというと、父を産んだ未入籍のい女性が産後の肥立が悪くて早く亡くなってしまったから。仕方なく手元に置いていたそうだ。5歳になれば男子なら農家の働き手になると、父親を勝手に親戚の家に預けて去っていったそうだ。以降、音信はなくなったそう。

 そんな父親の話を聞いているので、ドラマのなつが父親の幼い頃に重なって見えた。食べさせてもらうために子供ながら必死に働いたであろう父。その父は17歳の時に志願して戦争へ赴いた。兵隊になれば食べていけると思ったそうだ。幸運なことに戦死することなく、戦地から帰った戦後しばらくして母親に出会い結婚した。