国立文楽劇場で観た「絵本・太閤記」文楽の面白さが少しだけわかった。 | con-satoのブログ

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 先日、大阪の日本橋にある国立文楽劇場に初めて行った。以前、この劇場の前を通った時、ここが文楽劇場か!と思ったけど、文楽は自分にとっては縁遠い存在だった。

 近松門左衛門なら歌舞伎など芝居になっている。文楽が歴史ある芸能だとは思っていたけど、もう一歩が踏み出せないでいた。

 たまたま関西に行った時、文楽劇場40周年記念公演の初日だったので、これはいい機会と文楽劇場の切符を購入した。

 初めての文楽劇場。思ったより大きな劇場だった。寄席程度の大きさなのかと思っていたけど、劇場そのものは歌舞伎座程度の大きさ。ただし、2階席、3階席はない。


 さて公演がスタート。黒子が太夫を紹介するのが、他の芸能と違う。それに今様にということで字幕がついている。

 確かにこの字幕があるので筋もわかりやすい。最初はどう観ていいか戸惑いがあったけど、観ているうちに物語に入り込んだ。

 人形の後ろに人形遣いが主役のようにいるというもの様式として面白かった。

 作品は信長と明智光秀の確執をベースにした悲劇。信長に虐げられて、逆襲する光秀。でも天下人を殺したと追われる立場になる。

 オペラもそうだけど、文楽も悲劇性がないと盛り上がらない。悲劇が好まれるのは、エンタテインメントとして悲劇を観て、我が身の幸福を感じるということなのだろうか。