24年映画は映画館で87「映画・漫才協会」浅草で演芸を見たくなった。 | con-satoのブログ

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 ナイツの塙宣之が監督した「漫才協会THE MOVIE〜舞台の上の懲りない面々」。描かれるのは東京の漫才協会に所属する芸人たち。彼らは浅草の東洋館を主な舞台に芸人活動をしている。テレビでは見れない芸人たちの素顔が描かれる。


「漫才協会THE MOVIE〜舞台の上の懲りない面々」★★★★☆

 映画としての出来は別として、登場する個性豊かな芸人たちの姿を見ているだけで楽しくなる。考えてみれば、お笑い芸人って不思議な存在。映画には、名前の知らない芸人さんたちが次から次へと出てくる。

 失礼ながら、この人たち食べていけるのか?と思うけど、喋りの力ってあるのだろう。テレビに出なくても、一般的な知名度がなくても、喋りで稼げる場(営業)はあるのだろう。

 だからこそ、売れなくても(あくまでも一般的な知名度という意味で)中年になるまで芸人を続けている。そんな彼らの拠り所になっているのが、東洋館という寄席の舞台。

 監督した塙は現在、漫才協会の会長。師匠の内海桂子から引き継いで若くして会長になっている。協会の存続のために、若返りを積極的に行っている。テレビで活躍するお笑いタレントを勧誘する姿なども描かれる。

 そこで見えるのは、芸人たちの舞台に対する想い。生の舞台で、お客さんの顔が見えて、リアクションを実感できる舞台は、一番芸を磨く場所だということ。 

 今はネットで芸を配信する芸人もいるけど、ネットでの「いいね」な反応より、芸を磨くのは、お金を払って劇場に駆けつけるお客さんの笑い。