24年映画は映画館で7「ブルーバック」オーストラリアの環境保護映画 | con-satoのブログ

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 オーストラリア南部の海岸を舞台にした「ブルーバック」。主演はハリウッド映画「アリス・イン・ワンダーランド」のヒロイン、オーストラリア出身のミーシャ・ワスコフスカ。

 彼女が演じたのは環境保護派の海洋学の教授。日々海洋上で研究している。そんな彼女に母親が卒中で倒れたと連絡が入る。即刻、駆けつけるが、彼女と母親には確執があって。 


「ブルーバック」★★★☆☆

 オーストラリアの環境保護映画。★が増えないのは、この考えの行き先にはシーシェパードのような過激な環境絶対主義がかすめ見えるから。その象徴はラストシーンのクジラ。

 でも、クジラを絶滅の危機に追い立てたのは、今、調査といわざるを得ない日本の捕鯨?それより油だけを目的にしたアメリカを中心とした白人たちではないか。

 日本人は魚を食の中心にした食文化を守った国。それを理解しない環境絶対主義者たち。

 この映画に、そんな圧を感じた。もちろん自然環境を大事にすることは大切。しかし、食のために魚を捕獲することも生活のサークル。

 この映画を観て、一番疑問に思ったのは、この母親は何を生業として生きているのかということ。未亡人なのに仕事をしているシーンがないのだ。

 生活の実感がないまま、環境保護だけをヒステリックに訴えるおばさんにしか見えない。それゆえに娘とも疎遠になる。

 しかし、娘も母親と同じように環境第一主義。母の轍を生きているようにしか見えない。

 映画として、素敵な母娘には見えないのだ。だから、開発を進めるオヤジは、わかり過ぎるダメオヤジに描かれてる。視点が絶対的で一方通行。立憲民主党的映画なのだ。