22年映画館で観た64本目「選ばなかったみち」今年のワースト洋画候補 | con-satoのブログ

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 ハビエル・バルテムとエル・ファニングが親子を演じた「選ばなかったみち」。エルは離婚したハビエルとローラ・リニー演じる元妻のひとり娘。

 映画は娘が父を訪ねるところから始まる。父親は認知症。徘徊さえする。久しぶりに会う娘は、なんとか父親はまともなままだと思いたい。しかし、肝心の父親は、認知症ゆえの非現実的な、かつ過去への逃避的な世界へ逃げ込んでいく。

「選ばなかったみち」★☆☆☆☆。この現実から遊離する世界が理解不能。(過去の記憶と思しきギリシアの風景が出てくる)もちろん認知症の患者が、現実や時制など関係なく、意識上さまよう世界なのだから混沌としている。それはわかるけど、その混沌をそのまま見せられても、観る側も混沌とするばかり。眠かった。でもウトウトしても画面は変化なく、この中年男の夢の世界をさまよう。自分の夢と同じ脈拍のない、物語もないドリーミングな世界。ならば、お金払って時間を過ごすより、自分のベッドでヌクヌクして、夢の世界を楽しみたい。ハビエルはいい俳優だし。エル・ファニングは相変わらず可愛い。それだけにもったいない。