「CITY ROAD」の日々⑧広告営業①映画会社、音楽産業 | con-satoのブログ

con-satoのブログ

映画を中心にエンタメ、旅などを紹介しています。

 念願の出版社勤務。しかし、そこは零細出版社。待遇面ではキツかった。でも、自分にとっては長年愛読していた雑誌で働けるだけで満足だった。

 ライバル誌には部数で大きく水を空けられていたので、営業としては決して楽ではなかった。しかし、こだわりのある雑誌としての評価は営業の武器だった。

 ライバル誌にはレギュラー出稿していたJTなどの一般企業にも何度も通ったけど、部数がライバルとは差がありすぎると相手にしてもらえなかった。

 しかし、メインになるソフト会社は、雑誌のこだわりを評価して付き合ってくれた。営業としてありがたかったのは、映画、音楽というソフトは毎月新作がでること。

 一般企業なら毎月数製品新しい製品を出すなどということはない。ソフトの会社は毎月必ず新作が登場する。それだけ通い易い。それにソフト会社は「CITY ROAD」は「ぴあ」より断然部数が少ないことを知った上で「いい読者層を掴んでいる」と評価してくれていた。

 当時の洋画の最大手UIPからは相手されなかったけど、ワーナーやFOX、邦人系では大手の東宝東和、日本ヘラルドなど数多くの映画会社に付き合っていただいた、

 邦画では最大手の東宝はレギュラーだったし、東映、日活などもビデオ部門も含めて付き合ってくれた。唯一、邦人大手で付き合いのなかったのは松竹だけだった。 


 その松竹が、黒澤映画を製作した時はチャンスと思い企画書を提出した。宣伝部から連絡があったが、結局、採用ならず。ずっと縁がないままだった。