90年春のハワイ旅。映画評論家のみのわあつおさんと三留まゆみさんとの珍道中。映画を観るだけでなく、昼間は古着屋に行ったり、ドライブしたりした。当時はハワイに良く行っていたので、ドライバーは自分が担当。
さて、まゆみさんの原稿催促騒動などもあったけど、楽しい旅だった。映画三昧。3人とも大人なので終始、同行というわけではなくて、それぞれ行きたいところが同じならば行くというスタンス。
別行動して後悔したのは、みのわさんだけがスパイク・リーの「DO THE RIGHT THING」を観に行ったこと。ホテルに戻ったみのわさん。興奮したようすで「この10年で一番の傑作だった」といっていた。
そんな旅も終わり、成田に戻った。税関を出た途端、みのわさん、三留さんの知り合いの新聞記者がいた。「ダニー・デ・ビートが来ていて、もうすぐ出て来るんだ」とのこと。じゃ待ってなきゃ!と待つこと15分。小さな大スター、デ・ビートが登場。普通なら映画会社の関係者がすぐに登場するシーンなんだけど、しばらく、誰も来ない。思わずデ・ビート氏に駆け寄って「ウェルカム・トゥ・ジャパン!」と言ってしまった!この顛末は三留まゆみさんが当時連載していた「キネ旬」に書かれ、のちに「映画缶」という単行本に収録された!「劇的な旅の終わりだった!」とのこと。
デ・ビートが監督も兼ねたこの映画のプロモーションで来日!