22年映画館で観た62本目「ハード・ヒット」最近の韓国映画らしい手抜きの設定にガッカリ。 | con-satoのブログ

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 韓国映画「ハード・ヒット」の主人公は銀行の支店長。銀行の中でもエリート街道を歩き、生活レベルも高い。そんな彼が、ある日脅迫を受ける。なんと通勤している車に爆弾を仕掛けたという電話が入る。そんな馬鹿なと思っていると、同様に副支店長も狙われていた。副支店長の車に接近すると犯人の予告通りに爆発してしまう。さて、大変と!釜山の街を逃げながら犯人の要求を聞く、さて事件はどうなる?というサスペンス。


「ハード・ヒット・発信制限」★★☆☆☆。(以下はネタバレあり)サスペンスの盛り上げ方はうまいのに設定が無茶苦茶。だいたい犯人が、ここまで詳細にコントロール出来るのかがわからない。一番の問題はクライマックス。警察に囲まれた支店長。しかし、警察は彼を疑っている。「弟」に警察に従うように説得させるという流れ。しかし、この弟(登場した瞬間から)誰が見ても犯人。しかも、その後、その弟は娘を人質にとる。一体、警察は何をしているのか?そんな杜撰さでは、いくら派手にサスペンス演出をしても白けるばかり。最近の韓国映画、シーンを盛り上げる(派手に見せる)ためには、設定の矛盾などは二の次というのが多い。一番多いのは警察が無能だという描写。この映画でも、本当の弟だと確認することもしていない。それとは別に、釜山が舞台になる映画を観る度に思うのは、韓国の都市計画のダイナミックさ。釜山初めて行った30年前は寂しげな港町だった。海雲台のエリアもビーチにカジノホテルが一軒だけあるような場所だった。それが20年弱で見違えるような整備された街になっている。国家の力でどうにでもなる中国とは違う韓国。それなのに中国並みのスピードで街造りが行われている。そのダイナミズムが凄い。映画とは関係ない、その部分には感心してしまう。